10.単車と車ブツブツ

モンキー。50ccの50周年。そして・・・。

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2017.04.28.

私の時代の普通の高校生というのは、イタズラで、時々バイクを借りて乗り回していたものである・・・。

たいてい普通科の高校は、原付でさえ卒業までは免許を取らせてくれなかったし、仮に就職のために車の免許を取ることが必要だとしても、免許の発行は卒業式の後ということになっていた。

だからこそ、イタズラがしたかったんだ!青春だ!!

高3、進学先が早く決まって暇になっていた私は、学校には内緒でそう~っと原チャリ免許をとり、10万円でモンキーを買った。原チャリといっても、スクーターでなく、4速ギアマニュアル車であることが楽しかった。

大学1年の時は、神奈川に出て全く見知らぬ土地を、モンキーで走りまくった。

400km離れた実家に帰るのも、もちろんモンキー。60km/hしか出ないこの小さなバイクでの国道1号線は、大型トラックやスポーツカーにあおられ、子供の『なまけもの』を、後ろから象やサイ、ライオンにいたぶられているようなもんだった。

ま、それも想い出・・・。

2年生では250ccオフロードに格上げし、3年からはナナハンライダーになってアメリカンロードスターを気取っていたが、モンキーは手放さなかった。実は、あれから30年経ったいまでも、ウチの倉庫で眠っている・・・。

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『HONDAモンキーZ50M』は、1967年に初代が発売。今年で50周年。1967年と言えば、奇しくも私と同い年・・・。

50周年スペシャルの販売をもって、残念ながら生産を終了することとなった。

若者は、車の免許にさえ興味がないと言い始めた昨今・・・。昔のバイクブームの時とは違い、売れなくなった。

また、さらなる排ガス規制も掛かるなか、50ccというサイズのバイクは、電動化に変わっていかざるを得ないのだそうだ。

50ccの50周年。さびしいけれど、ありがとう。

スーパーカブも名車だけれど、俺たちライダーにとっての一番の名車は、君だよ、モンキー・・・。

ウッキッキ・・・ブツブツ・・・・・。

by agra (バイアグラ)

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未知との遭遇

 家族持って、子供持って、独立して、しかしなかなか食えないで・・・それでも俺には夢がある。ドカンとデッかい夢がある。いやいや小さな夢もある・・・。

090501001_2 そんな小さな小さな夢の一つが、このオンボロバイクを直して乗ることである。

 小さな子供を3人もち、建築家なんぞを目指しているもんだから、大好きなバイクもなかなか乗れなくなった。使わないものは売ればいいんだけれど、宝物は手放せないのが男の子。

 7,8年前にナンバープレートは外し、それっきり乗らなくなってしまった愛機。でも今だに大事においてある。まぁ、錆びだらけで大事にされているとは言い難いが・・・。

090501011_2 21の時に買った【Kawasaki Eliminator750】。一部の人々には「名車」と言われた、それなりに珍しいもの。もともと北米仕様900を、当時の日本仕様にするためボアアップならぬボアダウンをして売り出したものだ。

 やっぱり900が欲しかったが、当時(20年前)でも探してもなかなか見つからず、お金もなく・・・偶然出てきた750に飛びついた。車体の大きさは同じ。翌年、北米大陸横断ツーリングをしたときに900エリミネーターに乗ったが、たしかにパワーの違いは大きいが、日本で走るには750で十分。もうそんなに危なっかしい運転もしないし・・・。

090501005_2 それでも当時まだまだ珍しかったスーパートラップのマフラーをアメリカで買って、ずいぶんカッコつけて乗り回したものだ。

 歳月が過ぎて、趣味もいろいろ増えてきて、なかなか一人で孤独に風の中をさまようという事は出来なくなったが、単車好きでなくなったわけじゃない。頑張って、金貯めて、これ直してまた乗るぞ~!

090501004_2 初めての単車は【Honda モンキー】。18の時。175cmで乗っている姿はホント、ミニチュアバイクだったが、とても面白かった。(これも今だに持っている)

 中免とってすぐにオフローダー【Kawasaki KLR】。決してエンデューロ・ツアラーだったわけでなく、オフロードでオンロードで、頭カラッポだった私は、よく走った。よくコケた。

090501003_3090501002_3 アメリカでは、アラスカ・カナダを周った時に、【Suzuki サベージ650】という、単気筒で650ccというアホみたいなバイクに乗った。最高の音。その後、【Kawasaki KZ650 通称ザッパー】。これこそ本当の名車。すでに決して乗り心地の良いバイクではなかったが、まさに男のバイク!

090501007090501006_2 そして北米大陸往復横断旅行の時は、真友Kと二人で【エリミネイター900】を2台で並走した。日本国内よりも、アメリカで伝説と言われたバイクだ。アメリカはハーレーばかりじゃない。現地の若者の目を釘付けにしたもんだ!!(と、思っている・・・)

 そういえば、この写真に出てくる変な形の山。ワイオミングの中にある、デビルスタワーという山だ。

090501008  そう、あのスピルバーグの名画【未知との遭遇】に出てきたあの山だ。って、そんな映画知っている人ももう少ないか・・・。

 とまれ、今日のお話は単車自慢。でも今は、乗る単車がない。ヒマもない。金もない。がんばれ、目標は定まった。あとは前進あるのみである。マルチャ!!(スペイン語で「進め」という意味・・) 進め!進め!若者達!恐れるな!新しい世界を見よ!未知との遭遇だ!!

 ブツブツ・・・!

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