大作B級映画の楽しみ方
2022.08.24.
夏休み帰省中の息子と、Amazon Prime Videoで『ムーンフォール』というB級映画をみた。
若い頃、アメリカに1年間滞在中に500本以上の日米のビデオ・映画を見たのだが、アメリカでは映像娯楽がこんなにも盛んなのかと思ったことがある。
アクションバンバン痛快もの、我々には間のわかりずらいアメリカンジョーク満載のコメディもの、シリアスで家族愛に涙するもの、アメリカ感の歴史に忠実で知識増に役に立つもの等々。様々に大別できるのだが、『大作B級映画』と言えるものがあり、日本のそれとはレベルの違うお金を使う。
おそらく原作にはしっかりした主題やストーリーはあるものの、とにかく壮大な物語を2時間にギュッと収めるために展開がどんどんと都合よく進んでいくのだが、それは『大作B級映画』だと分かっていれば、映画文化の充実したアメリカでの娯楽としてはそれでよく、『インデペンデンス・デイ』のように興行的大成功を収める映画も多い。
さて『ムーンフォルト』は特に日本では酷評だらけ。一緒に見た大学生の息子は『なんだこれ、意味わからん!』と言うが、私としては『そうそうこれこれ、こんな映画もタマに見たいんだよ!』というべきもの。
そして何よりストーリーキーになっている『月はエイリアンが作った巨大建造物』という主張は、私が2011年にブログで描いたエッセイ『宇宙船ムーン』にリンクする。
映画ではB級映画お決まりのハッピーエンドにまとめられ、私のエッセイでも『スターウォーズのデススターか』としてまとめているが、本当の主題は、月は地球よりも遥かに昔から宇宙に存在しているという可能性。そして、先入観を捨てて自分なりによく考えてみると、動きがコントロールされているとしか思えないという存在の仕方。
昨今は、趣味までも『情報的お得』を追い求める世の中で、短い映画で辻褄の合わないご都合ストーリーを悪く論評する者が多いが(つまり、見たものが情報として知識にならなかったという事での文句)、裏に面白い仮説や疑問を隠した娯楽としての『超痛快VFX映像』と思って、こんなおバカな映画を楽しんでみてはどうでしょう。Amazon Prime会員なら、無料ですよ。
で、月は、何で裏側を地球に見せないんでしょうか?表の人たちの言うそれっぽい理由を一旦無視しして、自分なりに考えて・・・ブツブツ・・・・・。
by agra(バイアグラ)
※アグラブログ2011年『宇宙船ムーン(修正版)』
http://agradesignroom.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-7fda.html