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2019年4月の3件の記事

キーワードは茶室かフィアット500か

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2019.04.22.

茶室のある小さなコテージ。と名付けていいのかどうかわからないが、とても楽しそうな住処をプレゼン。

フィアット500に乗る若いご夫婦にお会いした時から、2人のために何となくイメージする物がありラフプランを進めていたが、ひとつ『簡単でいいから茶室を』という希望を深く探っていくと、プランが変わって行った。

生活に入り込んで行かない『茶室』。建築的ルールや作法の勉強も楽しいが、予算の限られた建築だからこそ、この『茶室』を生活の中に引き込みたい。

ラフプランのプレゼンまで時間に余裕があるなと思っていたのだが、ギリギリになってプランをひっくり返したくなった。Red Bullという子供たちにはあまり進められないドーピングを毎夜注入しながら、睡眠時間を削って削って、最後は貫徹。打合せギリギリになって何とか見せられる程度の模型完成。

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日曜10:00am、アトリエの玄関を入った瞬間から、模型を眺めてもらい、感動してもらったように思う。

改めて正式に設計依頼をいただいた。ご夫婦それぞれの心の中に持つ、自分でも形に出来なかったものの断片を見せる事が出来たのだろう。

希望をまだ多くは聞かず、敷地の持つポテンシャルとご夫婦の醸し出す人柄から起こした『ラフプラン』であるから、これからまだまだ変化していく。まったく別のものになるかもしれない。

頭の中に、いろいろな物が見えてきた。早く設計を進めたい。

が、この土地、まだ『田』なので、秋まで手を付けられない・・・ブツブツ・・・!!(笑)

by agra (バイアグラ)

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青春とモンキー・パンチ

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2019.04.17.

67年生まれの私の青春は、1枚のLPレコードからはじまる。ルパン三世第2シリーズが始まってから出たアルバムで、小学生の頃、オヤジが地元の相可屋楽器店で買ってサプライズプレゼントをしてくれたのを思い出す。

そしてルパン三世。思春期を迎えていく少年がちょっぴりお色気を喜んだというのもあるが、映画でしか知らない様々な外国の土地を少しだけ身近にし、そして彼からコミュニケーションの大切さと方法を学んだような気がする。大人の音楽JAZZを中坊の頃から聴き出したのも、LUPINの影響だろう。

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ルパン三世は67年に『漫画アクション』で始まったそうだ。67円は、本当にいろんな意味でキーイヤーだと思う。

モンキー・パンチさん。影響力がありました。

 

by agra (バイアグラ)

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やっと茶室を考えるチャンスが来た。

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2019.04.15.

これまでも、何度か『和室』について勉強した事があります。日本の住宅の建築士は、皆そうでしょう。当然です。

私の場合も、和モダンを目指すからと言って、和室の基本的なルールを知らないでは、なぜそれが和モダンになるのかを説明できない。

『茶室』については、もちろん興味はあったものの、ルール(作法)を頭に入れるところまで考えた事がありませんでした。でもやっぱり資料を読むと面白い・・・!!

読めば読むほど、一度は本格的な茶室を作ってみたくなる。

ただし、本格的となるとコストがグッと上がってしまう。いやまず、断熱・気密など、今住宅建築士が抱える様々な課題をどのようにクリアしようか。なんて実務的な事が先に頭に浮かんでしまう・・・。

部屋の大きさや床の間・水屋の位置などのルール(作法)を探していたのですが、少し勉強が進んでいくと、招待される客人の事を考える事が最も大切である事がわかってきます。中立ち(かなだち・休憩)の時の雪隠(せっちん・トイレ)の位置や方向も、大切なんですね。

当たり前なんだけど、基本に立ち戻ってみると『形』ではなく、誰のために、なんのためにという、人を想う気持ちなんですね。

心が洗われます・・・。プレゼンまでのタイムリミットはどんどんなくなっていきますが・・・( ̄▽ ̄)!!(笑)

by agra (バイアグラ)

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