夏はエアコンを点けっぱなしにする?
2017.07.25.
必死で仕事をしているが、朝から瞼が重い・・・(-_-)zzz。暑くて寝られなかった夕べの深夜。今朝の時点でも、室温は29℃で湿度が90%。あまりの暑さと汗の不快感で目覚めることになった・・・。
我が家は就寝時にエアコンを掛けないのだが(普段もあまり掛けない)、また毎年の論議の記事が出てきた。エアコンは点けっぱなしの方が良いのか、消した方がいいのか・・・。添付のアドレスは、エアコンメーカーのダイキン工業がまた実証実験を行ったというもの。この記事では、結局は30分おきに入切をした方が1日35円お得だという・・・。
最近、メディアが発する情報は信じられないという事が良くわかってきたのだが、この記事は何のための記事なのか。
条件がマンションの南向きの部屋2室を使って、朝の9時からの実験だとのこと。ある意味、条件が良すぎる。戸建住宅のように、屋根が日中の太陽熱にさらされるわけでなく、おそらくコンクリート製である界壁(隣の部屋との戸境壁)は、夜の内に十分下がった温度が上がってしまう前に、隣家のエアコンによって十分に冷やされている。
この時期に、戸建て住宅で、昼の12時から18時までエアコンを30分ごとに入り切りすればどうなるだろう。ともかく、強烈な日射が建物を包み、屋根・壁・床の温度を適温まで下げる事がなかなか出来ず、エアコンはずっと高馬力を掛けっぱなし。連続で掛けていればまだ数時間で躯体の温度は下がるが、30分ごとに切ってしまうと、毎回0からスタート、もしくはマイナススタートだ。
公表するなら、ある程度のパターンを想定して、複数データを出して並べてもらいたいものだ。結論ありきで、一方的に情報発信をするのは、結局は都合のいい情報だけを出すことになり(実はメディアはずっとそうしてきたんだろうが・・・)、それがその人(その会社)の意見だという事で済めばいいが、大きな力が後ろから情報コントロールし『情報戦争』を仕掛けているとしたら、メディアは一つの兵器になってしまう。(あっと、それは政治の話か・・・!)
一方で、この実験のパターンでは、エアコンを点けっぱなしとすると一日35円の電気代UPになるという事だが、それならば、やはり点けっぱなしにするべきなのかもしれない。機械空調で快適を求めるなら、点け消しのストレスと、実際の不快時間を減らすことはとても重要だろう。
ただし、ここまでの話は、温度と湿度から導き出される不快指数のはなし。
深い庇の奥に下がる簾がゆっくり揺れる様子を眺めたり、ガラスの風鈴の涼やかな音を聴いたり、いやもっと現実的・建築的なことを言えば、風は建物に入る入り口よりも出口を優先して計画し、3つの首(首・手首・足首)のところに風が抜ける巧妙な間取りを作ることや、リビングに低めの吹抜けを作り、その吹抜けの部分をわざと暗くして少し遠くに光が抜ける部分を作る事で、視覚的に空気の流れを感じさせて涼やかさを演出するなど、建築屋さんは、機械屋さんと違うところで勝負してほしいと思う、今日のこの頃・・・。
このトップの写真は、『大清水の楽屋(おおしみずのらくや)』。昨年は、8/1の時点でも、まだ一度もエアコンを点けていないと、クライアント様が大いに喜んでくださった・・・。
私の話も、話が結論に向けて偏ったことばかり言っているのかな・・・ブツブツ・・・・・。
by agra (バイアグラ)
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