造園家・荻野先生の本
2017.05.02.-002
先日、造園家・荻野寿也先生の新しい本が届いた。エクスナレッジ社の木藤阿由子さんが監修したもの。
建築は、環境にマッチして初めて素晴らしいものになり、その意味で本来は、造園は建築に欠かせないものと言える。しかし、なかなか建築士としてその具体的方向性をハッキリ見る事・見せる事が難しい。
荻野先生は、実に建築家の目線に近いところからわかりやすく説明してくれる人。
建築家・伊礼智先生の縁で、何度か荻野さんにお会いして、一緒にお酒を飲む機会があった。もちろん、荻野さんが作られたお庭も、ずいぶんたくさん見た。
造園に対するまっすぐな心と、古い考えに囚われない手法、そしてよく草木の事を理解した技術は、本当に勉強になるし、お話も引き込まれるようで面白い。
今回の本は、『伊礼建築』と『荻野庭』を知り尽くした建築知識ビルダーズの編集長・木藤さんが、その集大成というか、お庭を中心に住宅のあり方をまとめてくれたものと考えてもいい。実に面白く、役に立つ内容だった。
ただし、本だけを読んでも、なかなかハウスメーカーではマネできない事が多いかも知れない。専門家ではない営業マンが基本計画をしたり、効率を優先させることを指示された若い担当者に任せてしまうメーカーでは・・・。
建築と庭を分けずに一体に考えながら、さまざまな知識と技能をフルに使わなければ難しい事ばかりかもしれないという事だ。
さて、04.のページでいきなり、以前酒の席で2回も怒られた『ケヤキを建物の近くに植えてはいけない!』という言葉。ウチの中庭のケヤキ、もう植えて10年になるんだけど、結局どうしたら良いんでしょう・・・ブツブツ・・・・・( ̄▽ ̄)‼︎
by agra (バイアグラ)
| 固定リンク
「01.建物好きブツブツ」カテゴリの記事
- 先人の言葉がしみる(2019.06.17)
- 御所の応接室(2017.11.06)
- アラブから見た日本(2017.08.08)
- 夏はエアコンを点けっぱなしにする?(2017.07.25)
- ただ気になるだけ(2017.05.04)
コメント