着火剤作り
日常のいろいろな話を書こうと思っているのに、この時期は薪ストーブの事ばかり考えてしまう・・・。今日は、着火剤づくり・・・。
ここでいう着火剤は、固形や粉末の点火の時に使う所謂ファイヤースターターではなく、着火時に使う小さく割いた端材の事だ・・・。
薪ストーブ生活10年目。毎日の朝と夕の着火作業にも、ずいぶん慣れた。この地方は建築業界でいう地域区分が【6地域(旧Ⅳ地域)】であり、さらにここは海にも近く比較的温暖なため、晴れた日の昼間や、就寝後の深夜には、ストーブに薪をくべない。
つまり、毎日朝夕の2回は薪に点火をすることなるのだが、当初これが相当難しかった。
初めは、新聞紙の上に割り箸を7~8本、その上に細くて乾燥した薪を2~3本空気が通りやすいように斜めに置いて、マッチで新聞紙に点火していたが、これが成功する時ばかりでなく、思ったより失敗が多い。乾燥していても生木は、そう簡単には火がつかないのだ。
ちゃんと薪に火が点くまでに、段取りから初めて早くて10分。時間が掛かる時は30分以上要してしまい、当初ヒドい時は、1時間以上も悪戦苦闘を重ねた。ストーブを知らない人にはバカな話かもしれないが、【木】に火をつけるってことは、実は意外に難しい。
(ちなみに、着火できてからストーブが希望の温度まで上がるまでに、30分くらいかかるのだから、なかなか気の長い暖房器具でもあるが・・・。)
しかし、10年もするとすっかり慣れ、今はコンスタントに10分以下で着火できるようになった。いや、実際の作業は5分以下で、あとの5分は、火の様子を見て薪が表面だけが燃えて焦げるのではなく、ちゃんと薪自身が燃えて確実に温度が上がっていくことを確認する時間。
コツは何かというと、一番は、建築廃材の針葉樹端材をたっぷり燃やすこと!
仕事がら、現場からゴミとしてどんどん出る端材が手に入る。特に松系のフローリング材などは最高!
ただし、建築廃材は、それこそ針葉樹であることが多いのだか、針葉樹を燃やすと煙突内に煤やタールがたまりやすく、ストーブにはあまり良くないのも周知の事実。
なので以前はずいぶん避けてきたのだが、確かに煙道につくタールは多いものの、それはちゃんと手入れをすれば問題なしとわかった。常に煙道内の様子が想像できるまでに経験を積めば、着火時に限り使うなら良いと思う。(3ヶ月に一度は、煙道を確認するべき。)
本当は、解体した古民家の松の梁などを細かく割いたものなら、着火剤に特にいい。余分な水分が飛んでいながらも、松には油がタップリ含まれており、一度火が点くと火持ちが長く、良い火がゆっくり他の薪を温めてくれるのだ。
ということで、本日は平日ながら、午前中の2時間を薪割と建築端材の細断に使う。機械を使うので、土日祭日は近所迷惑を考えて作業を控えている・・・。
家での薪の準備作業には斧はもちろん使うのだか、一昨年薪割機も買ったし、先日は端材のカットのために卓上丸ノコ買った。チェーンソーやその整備部品も必要で、燃料代はタダなのに、いろいろ出費が伴う薪ストーブ・・・。
更には、山へ薪になる大木を伐採に行くのもそれなりに危険が伴い、重労働でもある・・・。
そして何より、その自分の努力と血と汗が、直接家族の冬の暖かさに結び付くと思うと、一家の主としては、やめられない。カッコ良いだけの暖房器具ではないのだよ・・・ブツブツ・・・・・。
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