永川玲二師匠と呼ぶ
今朝は、奈良県橿原市の何とも居心地の良い町屋にて目覚める。旧友TAKUMI建築設計室の米田巧先生のアジトだ・・・。こんな事務所もいいな~!クライアントも喜ぶわ・・・。
昨日の昼の12時から洋画家・天野隆生(アマノリュウセイ)先生も交えて、ここで深夜まで呑みまくった・・・。酒の肴は『故永川玲二』話である。
永川玲二と言う偉大な文学者の事を知っている人はとても少ないと思うが、どうやら私が、永川玲二の最後の運転手だったらしい・・・。知らない人には、何のことなのかさっぱりわからん話・・・。
初代運転手はあの時代小説作家・佐伯泰英さん。次にフェデリコさん、原さんとつづき、その間はわからないが、95年~98年は、私がその毒歯にひっかかり、スペイン・ポルトガルの各地を運転した・・・。
天野先生は77年から89年にスペイン滞在、70年にイギリスからセビージャに渡った永川先生の次の世代の人と言えるだろうか・・・。78年にバルセロナに入った外尾悦郎さんとは、同期ともいえる・・・。
私が知る前の荒々しい永川玲二をたっぷり知っている天野先生。他に同時代にスペインで活躍(?)した、ルイスさん、石井さん、中川さん、右近さん、滝田さん、加納沢さん、辻さん、堀田さんなどの名前がどんどん飛び出し、私のスペイン時代の疑問がいくつもつながった。
永川先生について、あまりに感慨深いものがあり、途中涙してしまい、あっという間に数時間の座談が終わった。
戦中戦後の生死を掛けた時代を生き・・・というか『大胆に生き抜いた』という感じの人、永川玲二。天に召されて13年。汚くて、うるさくて、ヨレヨレ爺さんだったのに・・・。偉大な文学者なのに、自身の名前での作品が2つしかなく、いつも貧乏だったのに・・・。これからもずっといろんな人に愛される・・・。
私は彼の人生の最後の最後のところに、ちょっとだけ登場する事が出来た。最後の運転手である・・・。おもしろかった・・・ブツブツ・・・。
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