大型照明器具
この中は、いったいどうなっているんだろう・・・。何が入っているだろう・・・。誰がいるんだろう・・・。
いろんな事を考えてしまう。
使用しているのは、蛍光灯一つだけ。
リビングの一角に設置された和室。すべての障子は壁の中に収納する事ができ、リビングと一体の25帖にもなる大空間になる。
今は一般的とも言える一角に和室の付いた広いLDKだが、本来、そんなに広くなくても生活は十分に出来る・・・。
冬の間、空調の効きを考えて、使わない6帖の和室を閉め切る。少しでも暖房効率を上げる為に。
リビング・ダイニング側の照明を点けてそこにあるテレビを見る?それは普通・・・。
でも逆に、今いるリビング・ダイニング側の照明を消して、使っていない和室の照明を点けて見れば?
あら・・・?大きな、そしてムーディーな大型照明が現れた。
和室には、電球色の蛍光灯の付いた、ごく普通のペンダント(天吊)型照明器具一つだけ。
大きくて落ち着いたこの間接照明を感じながら、少し暗めのリビングでテレビを見るもよし、妻や友人と一杯やるもよし・・・。全然お金を使わないムード満天のバーにでも来たような気分に・・・。
どんな家でもこうなるわけじゃないか・・・。もちろん、新築時、もしくはリフォーム時に、こういう仕掛けを考えておかないと・・・。でも、お金は掛からない・・・。
キーワードは、障子。和紙は光を優しく包む。
もう一つは、暗さと灯り。暗さを嫌がらない。
本を読んだり作業をしたりって時には、当然手元に十分な照度がいる。夜でも300ルクス~700ルクスはほしい。だから、いつでも暗い部屋で、ストレスを感じてはいけない。
でも、常に部屋中どこにいても同じように明るくする必要はないかも・・・。
電球色の光は、落ち着く。なんとなく暖かさを感じる。ただ本当の白熱灯は、本当に熱い・・・。
蛍光灯は比較的温度が上がらず、LEDの電球色はもっと温度が低いが、両者共、まだ少し演色性に欠ける。光が散ってしまい、ロウソクの炎から感じれられるような、あの時を忘れそうな落ち着き感を得にくい・・・。やはり、本来は目では感じられないハズの【温度】を、人は求めているのか・・・。
和紙を通す事で、散ってしまう光を、和紙の面で一度集める・・・というか、光源でなく、和紙に当たった光を見る事になる・・・。和紙の柔らかな凹凸が光を変化させながら明暗を作る・・・。
今日は、ちょっとマジメな照明とインテリアのお話。
障子には、欠点もある。音を遮らない・・・。障子で部屋を囲んでも、音は筒抜けである。
寝室を障子で間仕切る・・・。ムード満天だからって、ちょっと危険かも・・・。大人のお話・・・ブツブツ・・・・・。
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