« 2010年11月 | トップページ | 2011年1月 »

2010年12月の3件の記事

冬の日本海を、食べる・・・

101229009_2 今年一番の寒気と気圧の谷のために、暴風雪注意報。冬の日本海の荒れ狂う海が、我々を迎えてくれた。

 我が家族。アウトドアも好きだが、ちょっと良いホテルに泊ってちょっと豪華なお食事・・・ってのも大好き・・・。今年の家族の年末旅行は、【日本海で美味い回転寿司を食べる事!】に決定!貯めたマイルを上手く使い、いざホテル日航金沢へ・・・。

 朝5時50分、まだ暗い国道を快走する。ちょいと豪華な旅行をするためには、それなりに努力も必要。ギリギリまで高速なんて使わない。朝食は、前日の夕方、近所のスーパーでお安くなった菓子パンを車中で・・・。これがまた、なんとなく特別な感じがして子供達に受けが良い・・・!

101229010 天気予報では、日本海側大荒れという。暴風雪だと・・・。木之本ICから高速にのる。こういうときは、確実に除雪をしている高速の方が安全・確実。敦賀を抜けたところで風雪が強くなり、福井県はずっと吹雪。4駆でよかった・・・。

 石川県に入って、雪がおさまった。しかし左手に見える荒れ狂う日本海。これから我々を待ち受ける「日本海の魚の美味さ」を物語るのか・・・!

101229001_2 ホテルについて、まずは昼食。しかし寿司では・・・ない・・・。ホテルの29階でステーキ!実は、平日ランチが安くて美味いと調査済みなのだ・・・!肉だって食いたいじゃない!

 窓の外は、上空から見る真っ白に化粧された金沢の街。目の前の鉄板で焼かれる分厚い肉・・・。子供達の目が丸くなり、心の高揚が手に取るようにわかる・・・。「今日は特別な101229002_3日・・・!」。

 お肉の後は、別室でデザート・・・。皆、すでに有頂天・・・!

 午後は、市内循環バスで観光へ。着いたのは【兼六園】。しかし・・・、子供達はお城も庭も興味がない・・・。

101229006_2 ところが、今日は街中が真っ白。今まで見た事もない白くて大きなお庭で、大盛り上がり!取ったカロリーをたっぷり消費。楽しんでくれて、ありがとう。

 ホテルに帰って一服の後、今度は夕食へ。中央卸売市場の前にある、地元の人が足しげく通うという回転寿司【ポン太】。

101229012 ウ~ン!日本海の魚。イワシ美味し、ブリ美味し、タコ美味し・・・etc・・・。子供達が、口に詰め込むようにどんどん食べていく・・・。

 カニ、イクラ、マグロ、シラエビ・・・!!オイオイ、いくらなんでも、100円じゃぁねぇんだぞ!・・・・・もちろん家族中大満足!

101229003 二日目朝食は、ホテルのバイキング。なんでホテルの朝食ってあんなに美味いんだろう・・・。

 30階のレストランに並べられた料理達。洋食、和食、野菜にスープ、各種のジュース、デザート・・・etc・・・。

 後から来る他の宿泊客が次々と入れ替わる中、この家族はいつまでも何回もお替わり。朝から絶好調・・・!

101229004 午前中に市内を散歩。街中にはまだまだ雪が残るが、天気も良くなり最高の散歩日和。師走のかいもの客で賑わう【近江市場】へ。なんという活気!だいたい、今ここに、何万匹のカニがいるんだ!

 雪道を2時間ほど散歩。あんなに食ったのに、もうお腹がペコペコだという・・・。そして、本旅行のメインイベントの【すし食いねェ!県庁前店】へ・・・。

101229005_2 金沢出身の友人もイチオシの回転寿司。土日なら、何時間待ちになるかわからないって・・・。平日の昼間と言っても、なんとも活気があり大繁盛!しばらく待って、戦闘開始。

 アジ、エンガワ、イカ、甘エビ、ハマチ、マグロ・・・なんだこれは!メチャクチャ美味いぞ・・・!

101229011 ここも実は平日ランチが絶対お得。そう、だから無理しても平日旅行を企画したのだ。まぁ、もちろん1人前のランチなんかでは全然足りないんだが・・・。

 お汁がまた良い。寒い冬にも最高!あぁ、ビールがあれば・・・。だれか運転して~!

101229007_2 たった1泊の小さな旅行。それでも家族は一つになって楽しんだ。まっ、楽しんだのはやっぱり親達か・・・。君達の笑顔が本当に楽しかった、嬉しかった。

 「考えて、クーポン使ってプチ贅沢」。普段はマックにさえあまり連れて行けないからね、お父さん達頑張りました。ネットで調べて各種割引探してマイル使ってね・・・!

 荒れ狂う日本海のように食べまくるプチ旅行でした・・・ブツブツ・・・・・。

| | コメント (0)

電気代勝負

101221001_2  突然、現れたグラフ。昨日、今年最後の【電気ご使用量のお知らせ】がやってきた・・・。

 自宅の一部に事務所を構えて仕事をしているもんだがら、検針オバサンが郵便受けにカランっ!と入れるお知らせを、我が家で一番最初に見る事になる。厳しい事務所運営をしているもんだから、なんとなく数年前から使用量をエクセル入力して統計を取っていた・・・。

 仕事上、計算をする事が多いからエクセルは毎日のように使うが、入力したものをグラフ化するなんて、実は初めてやってみた・・・。そしたら一瞬でグラフが出来るんだ・・・!すげぇなぁ・・・!日進月歩だなぁ・・・!アームストロング船長・・・!面白いから、ほかのいろんなデータをグラフにしてみよう!・・・・というは、今日の課題ではない・・・。

101221002_2 上のグラフは2010年、下のグラフは2009年。当然なのか何なのか、夏は電気使用量は少なく、冬は多い。

 更によく見ると、我が家はオール電化で深夜割引を利用しているのだが、朝9時から夕方の5時までの【デイタイム】は、年間を通して使用量の上下はほとんどない。朝7時から9時、夕方5時から夜11時までの【@ホームタイム】も、あまり大きな上下はないといえる。

 夏と冬で、2倍から3倍も電気使用量が違うのは、夜11時から朝の7時までの【ナイトタイム】だ。

 この時間に大きく使う電化製品は・・・、エコキュートによる温水沸かしだ・・・!つまり冬の温水の使用量っていうのは、非常に多い事がわかる。

 と言って、エコキュートが悪いという訳ではない。と言うか、すばらしい・・・。夏は入浴にシャワーのみという事が多く、当然冬は毎日温かい湯船を張り、温水を作るために多くの電気を使う。その電気使用の負担を、深夜の電気代が昼の3.36分の1という【ナイトタイム】に消費してくれるわけだ!

 ちなみに、シャワーというのは、水がもったいないなぁと思っていたが、このようにしてみると湯船を張る事に比べると、そう悪くないのかもしれない。我が家の水道使用量は、年間を通して2ヶ月で34m3程度(下水道量込み)。夏は庭の水撒きを含めて水の使用料が多いから、結果夏も冬も同じ程度に水を使っている事になる。

 さて、電気。またエクセルの驚くべき機能「グラフ化!!」によって出てきた3番目のグラフは電気代。

101221004 夏は8,000円/月。冬の最高値で12,000円/月。平均が10,200円程度/月。ガスは使っていないから、ガス代は無し。事務所と自宅、家族5人の光熱費としては、上等な数字ではないか・・・。

 グラフをよく見てみると、【ナイトタイム】の電力使用量は多かったが、電気代の平均値は、【ナイトタイム】が最も少ない。電気代が掛かるのは、やはり生活時間の【@ホームタイム】。

 7月の請求、つまり6月中ごろから7月中ごろに少し電気代が上がるのは、どうやら梅雨時にだけ使う浴室乾燥機と思われる。なるべく朝早く起きて【ナイトタイム】の時間に浴乾を使っていたつもりだが、まだ少し甘かったな・・・という事が、このグラフにあらわれた。

 我が家の電気代が安いのは、理由あり、それなりの努力もある。冬は薪ストーブ使用のため、電気の暖房はほとんど使用しない。夏も、とても風通しのいい間取りのため、事務所でもほどんと冷房は掛けず、自宅では全く使わない。今年のあの暑かった夏でも、エアコンのコンセントは抜かれたままだった。

 建物に特別な材料を使っている訳ではない。ただし、まぁ自分が住宅建築家だけに、間取りを含めた工夫はたくさんある。風通しの良さもそうだが、事務所部分の床をコンクリート土間にしているのも、冷房不要にしている要因の一つ。だからといって、冬の居心地が悪いわけではない。

 日常の小さな努力がある。妻は冬でも温水で洗い物をすることをしないし、食洗機も夜の11時以降にスイッチを入れる。テレビの電源は主電源で消す。西日の入る大窓には、夏は簾かわりのテントを。私の机の足元にはいつも、朝、薪ストーブで沸かしたお湯を入れた湯たんぽを発泡スチロールに入れて置いてある。

 しかし、もう少しだけ努力があるとすれば、寒いと思えばヒザかけの毛布を一枚押入れから出す。暑ければ、さっとシャワーで汗を流す。寒さも暑さも当たり前だと思い、それを受け入れて、受け流す方策をとる・・・。

 昨今、節約という名目の上でいろいろな商品が売り出されているが、皆ヒザかけを一枚だすという事を忘れてないか・・・。夏も冬も同じ環境をつくる事を前提に、どれだけ節約が出来るかという商品・・・何か方向が間違っていないだろうか・・・。

101221005 太陽光発電?補助金があるとしても、一般の住宅が大きな設備投資をして、たっぷり電気を使って余った電気を売る・・・。何か違うような・・・。

 ・・・と、言いながら・・・・・。昨日も、小学一年生の息子に、クローゼットの中の電気がつけっぱなしだよ!っと怒られた。トイレの電気がつけっぱなしなこともよくある・・・。

 うーん、偉そうなことを言っても、歳をとると、他の事を考えた瞬間に、目の前の事を忘れちまう事が、よくあるんだよねぇ・・・。人感センサー付きにした方がいいのかなぁ・・・・。人間小さな努力の積み重ねですが、電気代には勝っても、歳には勝てません・・・・・ブツブツ・・・・・。

| | コメント (0)

あしおと

101209001 ジャリッ、ジャリッ、ジャリッ・・・・・。早暁の伊勢の神宮の、静粛で冷たい空気を小さく震わせる足音が聞こえる・・・・・。

 朝の5時、神職の手により木と木を摩擦して火種をおこす【忌火(いみび)】を切ることから神宮の朝は始まる。

 邪心なく、一心不乱に檜の板にヤマビワ製の心棒を激しく上下に摩擦させる。やがて小さな火種がでる。それをオガクズに移し、乾燥させた杉葉にかざすと炎が上がる。

 1,500年余りのどの日も、朝夕の二度、こうして【日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)】という神々の食事の用意が行われてきた。

101209002_2 忌火を用いる神さまの台所は【忌火屋殿(いみびやでん)】といい、この清浄な火で神さまのお米を飯にふかす。魚や野菜も調理し、折櫃(おりびつ)という曲物の箱に入れ、それを辛櫃(からひつ)に納めて、御塩(みしお)でお清めし、神さまの食堂【御饌殿(みけでん)】に運ぶ。

 神職は前日の夜から斎館で「おこもり」し、この【常典御饌(じょうてんみけ・・・・・日別朝夕~の事)】を行う。神さまのお食事時間は、朝8時と夕方の4時。一回の祭典は約40分。準備を含めると、365日の毎日6時間近くの時間をこのお祭りごとに費やす。

101209010_2 全ては【お祭りごと】である。神宮にはお祭りごとが多い。【神嘗祭(かんなめさい)】や【式年遷宮(しきねんせんぐう)】だけがお祭りではなく、日々これ、すべての神への行為がお祭りである。

 ところが、これらのお祭りは、われわれ一般の者が目にする事は少ない。神聖なる場所にして、神職の手によって行われるからだ。われわれ伊勢生まれの人々は、子供のころは「伊勢にはお祭りが少ない・・・」と思ってきた。他の街のように、神輿を担いで男どもがぶつかり合うような祭りが少ないから・・・。

101209007 それでも【ついたち参り】という習慣がある。毎月一日の早暁、まだ夜露の残る神宮の砂利を踏みしめ、神さまに昨日までのひと月を無事に過ごせた事を感謝する。

 とは言え、伊勢の人なら誰でも知っているこの習慣も、なかなか毎月この「お祭り」を行うという人には巡り合わない。ただし、商売をやっている方々には、毎月の気持ちの引き締めのためか、来られる人も多い・・・。

 伊勢の神宮は、真冬でも朝5時から参拝が出来る。夏は4時。朝の、まだ森が眠るその時間に、ジャリッジャリッと神宮の砂利を踏む音は、我々にとってもすべての邪心を取り払い、初心を忘れることなく日々の全てを感謝する心を思い出させる。

101209003 前置きが長くなった。(本文は短いが・・・。)

 という事で、先週になるが私も【ついたち参り】へ。別に毎月の行事ではない。事務所のある四日市からでは、なかなか足を伸ばそうという気にはなれず、用がある時だけついでに・・・じゃなくて、ついたち参りをして、ついでに用をする。

 少し早いが内宮前のおかげ横丁で「笑門」のしめ縄を買い、【ついたち餅】をもらって帰る・・・というのが今回の用事。

101209008 【ついたち餅】とは、名物赤福が毎月一日の日に販売している、その月により趣向の違う特別のお菓子。どの月のお菓子も大好評だか、基本的に予約をしなければ買えない。知人に配るため、実家の母に予約をしてもらって、引き取りに来た・・・ついたち参りのついでに・・・・・。

 和菓子を持って帰るんだが、お参りの後に和菓子を食わせるお茶屋さんで一服。赤福本店の隣にある【五十鈴茶屋】。抹茶セット600円。前に来た時は500円だったな・・・。

101209009 たしかこのお店は、私が子供のころに開店したんではなかったか・・・。昔の旅籠屋のようなたたずまい・・・実際に旅籠屋だったのかどうか知らないが・・・。神宮からゆっくりと流れる五十鈴川の水辺をめでる庭があり、とても落ち着いた時間が過ごせる・・・。人の少ない平日はね・・・。

 この日は平日の午前中だったせいか、奥座敷には他に客がなく、一人でゆっくりお菓子とお茶をいただいた。【山茶花(さざんか)】というお菓子で、コシ餡を山芋入りの練りきりで包んだ、桜色のとてもおいしいお菓子だった。抹茶をいただいて、晩茶もいただく。

101209004 木造を勉強していると、どうしても数寄屋の建物に関心がいってしまう。決して高級ではないこれらの建物は、しかし職人の渾身の技術と昔ながらの建築のルールの下に、我々日本人を最も落ち着くところに導いてくれる。

 私の出身中学は、「五十鈴中学校」。そうここは、実は地元中の地元・・・。こんなところで物思いにふけるなんて・・・。東大もと暮らし・・・いや灯台元暗しか・・・。昔悪さをした界隈で、こんな感動を覚えるとはね・・・。

101209005_2 でもねぇ、ヒゲのオッサンが一人でピンクのお菓子を食べてもねぇ・・・、あまりカッコはつかないなぁ・・・。昔の友人にでもあったら恥ずかしいような・・・。知り合いのおばちゃんもいたりして・・・。

 まぁしかし、こんな人の少ない日もめずらしいし、だいたい子供が一緒だったりすると、なかなかこんなところ入れないし・・・。

 今日は、ちっと落ち着いた内容のお話で・・・。師走の忙しさを、少し忘れたい・・・ブツブツ・・・あんまり忙しくないか・・・・・。

 

| | コメント (0)

« 2010年11月 | トップページ | 2011年1月 »