ジョギングシューズがほしい
やっと、「休みだぁ!」。この数カ月、一日休みと言える日がなかった。
昨日、とても大事なプレゼンを終えた。ヒマになったわけではないが、久しぶりに一日だけ休もう。・・・と言うか。運動しよう!
プランニングや作図に追われると、朝一番から深夜まで、ずっと仕事机の前に座りっぱなし。気がつくと数時間経っていて、【座り疲れ】で関節が痛い。現場や打合せに行くときも、県外が多いので、片道数時間、往復はその倍の時間運転席に座りっぱなし。
ふくらはぎや腕の筋肉がみるみる落ちていく・・・。まぁそれは良いとして、身体のシルエットラインが・・・。つまり、腹部のサイドラインが・・・山ができて、さらに大きくなっていく・・・。走るということを想像するだけで、息切れがする・・・ような気がする・・・。
ということで、今朝は朝から中央緑地公園へ。片道3.3km、公園内の2kmのランニングコースを走って休憩。帰りはちょいと遠回りして5.3kmの道のりを、靴屋とスポーツ用品店3軒をのぞいて「歩いて」帰宅。全2時間半コース。
想像の通り、何ヶ月もまともな運動をせず、特に最近は毎日数百歩しか歩かないような男が、突然10km以上のランニング、ウォーキング・・・。うぅ・・・ヒザの裏が痛い・・・・。
だいたい、シューズがない事に気がついた。そう言えば、この春に15年近く前に買ったジョギングシューズを捨てていたのだった。今あるスポーツシューズは、サッカーのトレシューだけ。これで突然アスファルトの上を10km走るんだから、本当のバカ素人だな・・・。妻の「バカじゃないの~!!」の声が響く・・・。
ここ数年の傾向から計算すると、あさってあたりに筋肉痛のすごいのがやってくる。(翌日はまだ大丈夫なんだな・・・!)実は、明日から今年の木こり仕事(薪集め)が始まる・・・。これも相当の重労働。足場の悪いところで腰を曲げてチェーンソーを振り回し、時に数十キロにもなる切り株をいくつもいくつもトラックに積み込むなんて仕事も。相当の体力と筋力を要する。あさって以降は、2,3日寝込むかもしれない・・・・・。
昨日のプレゼン。今回のお客様は、耐震リフォームか新築かを悩んでおられるお客様。物件の内容は詳しく書けないが、この1ヶ月の間、相当力を入れたというか、集中した。
いわゆる昭和56年の基準法大改正以前に建てられた建物は、ご紹介を受ける前に耐震診断員によって【倒壊の可能性が高い】と診断されている。お客様のご希望は、当然【一応倒壊しない】レベルまでもっていき、古くなり使い勝手に支障が出てきた建物を、間取りの良いプランに変更すること。
耐震診断書には書式規定があり、専用のソフトによって判定される。さらにそれはすべて木造住宅耐震促進協議会でチェックを受けるため、診断員の技能(知識)による評価点にはあまり個人差はない。
しかし、同時に提出される補強工事の概算見積は、診断員の技能差という事ではないが、意外に大事な項目が入っていない事があるので注意が必要だ。例えば、基礎補強工事は別途・・・・等だ。
つまり、実際に耐震補強工事をその他のリフォームと同時にマジメに設計すると、耐震診断時に教えられた補強工事の概算見積に対して、お客様の想像をはるかに上回る事になりかねない。
なんでそんな理不尽な事があるのか。
昨今ほとんどの自治体で補助金を出して耐震診断を受けるように指導・援助しているが、実際の建物の状況は、三者三様・十人十色、物件によって全く違う状況がちがう。
自治体から補助金が出る為、一般調査(簡易診断)は無料で受けられるが、もちろんそれは建物を解体したり、基礎のコンクリートを抜き取り調査したり、地盤の地反力を測定したりまではしない。診断員は報酬をもらえるが、それはほとんどボランティ程度の額。
壁の中・天井裏等のすべてを見る事も出来ないため、出てくるデータは、今までの経験値と統計から推測される事になる。建築士資格を持つ診断者は、その事のリスクを十分に説明するが、それは実際に見えるデータとして説明が出来ず、規定により算出された最低補強工事費の概算値を提出することで終結してしまう。
概算見積額が大きくなりすぎると、当然補強工事を行う人はいなくなるだろう。行政としては、来るべき大地震に対して補強工事を行って安全に生活してもらう事が目的で、しかし、それが担当者レベルになると工事を行った件数・・・数字を上げる事そのものが目的になり、精密調査を行えば不要になるかもしれない工事は、統計上の概算見積の中には入れない・・・となってしまう。
しかし、実際に木造の新築・改修工事に接している建築士としては、より確かな設計をしたい。もちろんそれはすべて、間取りの変更や断熱性の向上、設備機器の交換等を伴うリフォームと一緒に計画されるので、結果お客様が驚くような数値に・・・という事になってしまう・・・。
一部の工務店で、工事を請け負うことを目的として見えない工事・・・つまり耐震補強レベルを下げて請け負っている事がある。トラブルを回避するため事前に説明はしているのだが、説明を受ける側からすればチンプンカンプンだったという事例をよく耳にする。
私も耐震診断員登録をしている。であるから、耐震診断もするし、耐震設計もする。しかし、了解しておいてもらいたいことがあると十分説明する。
【補強】は、あくまで【補強】だ。その部分は、バランスの良い新築に比べて【弱い】もしくは【強すぎる】という事になりえる。応力はそこに集中し、あるいはそこを避けて、別の部分に集中する。長年床下の湿気の中にさらされた土台は、シロアリの被害がないからといって、30年以上経って期待するだけの強度があるのか。部分的な解体だけで全ての梁と柱の接合部に、相当な強度を与えられるのか。
【バ・ラ・ン・スが、大事!】と、以前、伝統木造改修の専門家の寺本氏に教えられた。バランス良く、確実な補強をしなければ、耐震補強に意味はない・・・。
さて、今日は本当に建築家のブツブツ・・・になってしまった。2週間ぶりのブログなのに・・・。
プレゼンは、リフォームでのバランスの取れた確実な計画の話から、新築ならば・・・という話に入った。リフォーム計画も、お客様の期待にそったそれ以上のプランを提示できたと思うが、新築プランにも、今回はいつも以上に自信があった。
年配のお客様ではあったが、失礼かもしれないが、趣向が私と本当に似ている。勉強家で建築は専門外であるにも関わらず、すごい知識。私の説明の一言一言に反応があり、響いてくださる。とても上品で素敵な奥様も、話を一字一句漏らさず聞いてくださり、3時間の打合せも、あっという間であった。
平屋で軒の深い家。風通しの抜群に良い家。そして男の隠れ家のある家。
しかも、今の生活に本当に必要十分な面積にして考えられているため、新築なのにリフォームとほぼ同じ金額で・・・という事になってしまった。
この家、出来る事なら自分で住みたい・・・!建築家の仕事の良いところは、自分が住みたい最高の家を、どんどん考え出していけるところ。仕事しながらね。結局は、自分が住みたい家を考えているんだ。
ホント、都合のいい商売だ・・・・ブツブツ・・・・・!!
全貌は・・・見せられません・・・個人情報ですから・・・・・!!
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