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2010年10月の3件の記事

チムチムチェリー

101021001 チムチムニィ チムチムニィ チムチムチェリー
わたしは煙突掃除屋さん
チムチムニィ チムチムニィ チムチムチェルー
まちいちばんのかほう者
みなさん聞いてくださいな

煙と灰を友として
一日働きつづけても
広い広い世の中に
こんなのんきなことはない

101021002_2 足のさきから頭まで
すすをかぶってまっくろけ
それでもゆく先ゆく先で
煙突掃除は大かんげい

わたしの住まいは雲の中
煙うずまく煙突の
星の間近いてっぺんは
ロンドン塔より まだ高い
なんてすてきな そのながめ

チムチムニィ チムチムニィ チムチムチェリー
わたしは煙突掃除屋さん
さあさ みんなで 歌いましょう
ウララララララ チムチム チェルー
チムチムニィ チムチム チェリー チムチェルー

 101021003_2音楽から想像すると、なんか暗い 悲しい物語かと思っていたら、実は煙突掃除屋さんは、気楽な商売だ!なんていう、植木等系の内容だった・・・。

 もうすぐ冬がやって来る。冬が待ち遠しいというのが、薪ストーブ好きの良いところ。今年の薪は、去年の冬が来る前から用意を始めたもの・・・。でも、煙突掃除をしなければ、大好きなストーブ生活も始められない。

101021004 前回の煙突掃除は2年前。今どきの煙突は二重(二層)煙突になっているから、ススやタールがそれほど溜まらないそうだ。二重の煙突の中にある空気層や断熱材のおかげで、煙が結露する前に排出されるためだ。

 とは言え、煙突に溜まるタールは煙道火災の原因。使用の頻度にもよるが、毎日使うなら、2年に一度はソージすべきところ。・・・・な~んて言いながら、実は前回は、煙突掃除屋さん(?)のチムニーの野村さんに頼んでしまった・・・。

 今年はどうしよう。っと、野村さんに相談したら、自分でやりなさいと怒られた。お金がもったいないって・・・。(あなたが稼ぐんでしょ・・・!)

 しかし、こんなに簡単だったなんて・・・!

101021005 ワイヤーブラシを、先週の薪集めの時にチムニーに寄って購入。本日昼食の後、突然思い立って初めての煙突掃除開始。

 注意事項が一つだけあると聞いた。屋根から落ちるな・・・!という事ではない。

 バーモンド・キャスティングのイントレピットⅡという我が家の愛機は、煙突の根元にコンバスターという触媒がついている。触媒とは、1次燃焼が終わった後のまだ不完全燃焼状態の煙を更に熱を加えて完全燃焼させる。そういう役割をさせるところ。

 これが意外にもろいもので、煙突ソージのワイヤーブラシを勢いよく突っ込みすぎると、グチャっと行ってしまう。行ったら最後、数万円・・・!

101021006 そこで、まず、バイパスダンパーを開いてダンボールを突っ込む。これで、コンバスターを守りながら、落ちてきたススは、すへて燃焼室にすべり出す。

 そうしたら、ブラシの段取り。我が家は屋根からストーブまでの距離が短いから、ブラシヘッドに柄を3本継ぎ足しでOKかな・・・。(と思ったら、あと数十センチ足りなかったけど・・・。)

101021007 屋根にハシゴを掛けて上る。煙突のトップの中にある蓋を外す。ブラシを突っ込む・・・。すごい。一回突っ込んだんだけで、ザザザっという音とともに、ススがすっかり落ちた。

 屋根の上はこれで終わり!後はフタを戻して、煙突の廻りをお掃除して、屋根から降りる。

 我が家の屋根は、勾配が緩くてよかった。とんがり屋根のお家は、こうは簡単に行かない・・・。

 後は、燃焼室に落ちたスス掃除。いつもの灰かきと同じ。ガラス扉の掃除をして、ネジやガスケットを軽くチェックして・・・おわり。

101021008 ちゃんとメンテするなら、本体も煙突もある程度分解し、掃除機で吸い込み(完全に種火がない状態で・・・)、ガスケット交換、黒の鋳物なら少々塗り直して・・・くらいですか・・・。

 手際が良ければそこまでやっても、1~2時間かな。

 ほ~んと煙突掃除屋さんは気楽な商売だ。身体は真っ黒になるけれど、景色の良い屋根の上に登って、サササっと掃除して、そんでもって家族に感謝されるんだもんね。

101021009 ・・・と、昔はそれほど簡単なものでもなかったらしいが・・・。煙突も今のような細くて効率の良いものでないし・・・。本当にサンタクロースが入れるくらい大きかったしね。

 だいたい、高さもハンパじゃない。石の建物の国は、2階建てとかじゃないから・・・。ロンドン塔より低くたってねぇ・・・。

 メリーポピンズで歌われたチムチムチェリー。映画ではとても明るく歌われているのに、暗い感じメロディイメージがあるのは、映画が生まれた60年代の時代背景からくるらしい。アメリカも日本も高度経済成長の真っただ中。労働者達には、厳しい苦しい現実も、今以上に多かった。というより、今の比にならないか・・・。

101021010_2 そんな時代を、明るく楽しく生きていこう。大切なのは、いい会社で働いて、たくさんお金を稼ぐ事じゃない。家族が一緒に笑い合って生きていく。いかにもディズニーのテーマらしいが、一つの煙突がそんな事まで教えてくれるなんて、素晴らしいじゃないか・・・。

 冬場に薪ストーブを主暖房にして生活している人たちは、そんな事をよくわかっている人たちが多いように感じる。

 田舎に暮らしているってだけじゃなく、「ちゃんと生きる事」の大切さを、身体を張って生活しながら理解して、そしてそれを子供たちに教えていく。

 家族が一緒に苦労して、家族が一緒に笑い合う。

 だから、稼ぎが少なくても・・・・・許される・・・かな・・・・・ブツブツ・・・・・。

 ・・・・・今回、エッセイブログの99回目。次回は第100回・・・・・。

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ジョギングシューズがほしい

 やっと、「休みだぁ!」。この数カ月、一日休みと言える日がなかった。

 昨日、とても大事なプレゼンを終えた。ヒマになったわけではないが、久しぶりに一日だけ休もう。・・・と言うか。運動しよう!

 プランニングや作図に追われると、朝一番から深夜まで、ずっと仕事机の前に座りっぱなし。気がつくと数時間経っていて、【座り疲れ】で関節が痛い。現場や打合せに行くときも、県外が多いので、片道数時間、往復はその倍の時間運転席に座りっぱなし。

 ふくらはぎや腕の筋肉がみるみる落ちていく・・・。まぁそれは良いとして、身体のシルエットラインが・・・。つまり、腹部のサイドラインが・・・山ができて、さらに大きくなっていく・・・。走るということを想像するだけで、息切れがする・・・ような気がする・・・。

101015001_5 ということで、今朝は朝から中央緑地公園へ。片道3.3km、公園内の2kmのランニングコースを走って休憩。帰りはちょいと遠回りして5.3kmの道のりを、靴屋とスポーツ用品店3軒をのぞいて「歩いて」帰宅。全2時間半コース。

 想像の通り、何ヶ月もまともな運動をせず、特に最近は毎日数百歩しか歩かないような男が、突然10km以上のランニング、ウォーキング・・・。うぅ・・・ヒザの裏が痛い・・・・。

 だいたい、シューズがない事に気がついた。そう言えば、この春に15年近く前に買ったジョギングシューズを捨てていたのだった。今あるスポーツシューズは、サッカーのトレシューだけ。これで突然アスファルトの上を10km走るんだから、本当のバカ素人だな・・・。妻の「バカじゃないの~!!」の声が響く・・・。

 ここ数年の傾向から計算すると、あさってあたりに筋肉痛のすごいのがやってくる。(翌日はまだ大丈夫なんだな・・・!)実は、明日から今年の木こり仕事(薪集め)が始まる・・・。これも相当の重労働。足場の悪いところで腰を曲げてチェーンソーを振り回し、時に数十キロにもなる切り株をいくつもいくつもトラックに積み込むなんて仕事も。相当の体力と筋力を要する。あさって以降は、2,3日寝込むかもしれない・・・・・。

101015002_2 昨日のプレゼン。今回のお客様は、耐震リフォームか新築かを悩んでおられるお客様。物件の内容は詳しく書けないが、この1ヶ月の間、相当力を入れたというか、集中した。

 いわゆる昭和56年の基準法大改正以前に建てられた建物は、ご紹介を受ける前に耐震診断員によって【倒壊の可能性が高い】と診断されている。お客様のご希望は、当然【一応倒壊しない】レベルまでもっていき、古くなり使い勝手に支障が出てきた建物を、間取りの良いプランに変更すること。

 耐震診断書には書式規定があり、専用のソフトによって判定される。さらにそれはすべて木造住宅耐震促進協議会でチェックを受けるため、診断員の技能(知識)による評価点にはあまり個人差はない。

 しかし、同時に提出される補強工事の概算見積は、診断員の技能差という事ではないが、意外に大事な項目が入っていない事があるので注意が必要だ。例えば、基礎補強工事は別途・・・・等だ。

 つまり、実際に耐震補強工事をその他のリフォームと同時にマジメに設計すると、耐震診断時に教えられた補強工事の概算見積に対して、お客様の想像をはるかに上回る事になりかねない。

 なんでそんな理不尽な事があるのか。

 昨今ほとんどの自治体で補助金を出して耐震診断を受けるように指導・援助しているが、実際の建物の状況は、三者三様・十人十色、物件によって全く違う状況がちがう。

 自治体から補助金が出る為、一般調査(簡易診断)は無料で受けられるが、もちろんそれは建物を解体したり、基礎のコンクリートを抜き取り調査したり、地盤の地反力を測定したりまではしない。診断員は報酬をもらえるが、それはほとんどボランティ程度の額。

101015003 壁の中・天井裏等のすべてを見る事も出来ないため、出てくるデータは、今までの経験値と統計から推測される事になる。建築士資格を持つ診断者は、その事のリスクを十分に説明するが、それは実際に見えるデータとして説明が出来ず、規定により算出された最低補強工事費の概算値を提出することで終結してしまう。

 概算見積額が大きくなりすぎると、当然補強工事を行う人はいなくなるだろう。行政としては、来るべき大地震に対して補強工事を行って安全に生活してもらう事が目的で、しかし、それが担当者レベルになると工事を行った件数・・・数字を上げる事そのものが目的になり、精密調査を行えば不要になるかもしれない工事は、統計上の概算見積の中には入れない・・・となってしまう。

 しかし、実際に木造の新築・改修工事に接している建築士としては、より確かな設計をしたい。もちろんそれはすべて、間取りの変更や断熱性の向上、設備機器の交換等を伴うリフォームと一緒に計画されるので、結果お客様が驚くような数値に・・・という事になってしまう・・・。

 一部の工務店で、工事を請け負うことを目的として見えない工事・・・つまり耐震補強レベルを下げて請け負っている事がある。トラブルを回避するため事前に説明はしているのだが、説明を受ける側からすればチンプンカンプンだったという事例をよく耳にする。

 私も耐震診断員登録をしている。であるから、耐震診断もするし、耐震設計もする。しかし、了解しておいてもらいたいことがあると十分説明する。

 【補強】は、あくまで【補強】だ。その部分は、バランスの良い新築に比べて【弱い】もしくは【強すぎる】という事になりえる。応力はそこに集中し、あるいはそこを避けて、別の部分に集中する。長年床下の湿気の中にさらされた土台は、シロアリの被害がないからといって、30年以上経って期待するだけの強度があるのか。部分的な解体だけで全ての梁と柱の接合部に、相当な強度を与えられるのか。

 【バ・ラ・ン・スが、大事!】と、以前、伝統木造改修の専門家の寺本氏に教えられた。バランス良く、確実な補強をしなければ、耐震補強に意味はない・・・。

101015004 さて、今日は本当に建築家のブツブツ・・・になってしまった。2週間ぶりのブログなのに・・・。

 プレゼンは、リフォームでのバランスの取れた確実な計画の話から、新築ならば・・・という話に入った。リフォーム計画も、お客様の期待にそったそれ以上のプランを提示できたと思うが、新築プランにも、今回はいつも以上に自信があった。

 年配のお客様ではあったが、失礼かもしれないが、趣向が私と本当に似ている。勉強家で建築は専門外であるにも関わらず、すごい知識。私の説明の一言一言に反応があり、響いてくださる。とても上品で素敵な奥様も、話を一字一句漏らさず聞いてくださり、3時間の打合せも、あっという間であった。

 平屋で軒の深い家。風通しの抜群に良い家。そして男の隠れ家のある家。

 しかも、今の生活に本当に必要十分な面積にして考えられているため、新築なのにリフォームとほぼ同じ金額で・・・という事になってしまった。

 この家、出来る事なら自分で住みたい・・・!建築家の仕事の良いところは、自分が住みたい最高の家を、どんどん考え出していけるところ。仕事しながらね。結局は、自分が住みたい家を考えているんだ。

 ホント、都合のいい商売だ・・・・ブツブツ・・・・・!!

 全貌は・・・見せられません・・・個人情報ですから・・・・・!!

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さようなら、RADIO-i

100930_2 最後の時間に立会いました。もちろん、自宅の仕事場でですが・・・。

 本当に、こういう形で終わるんですね。日本初のラジオ局閉局です。

 今、深夜の12時6分。先ほどまで聞いていたラジオ局が、ザー・・・・という音に変わりました。

 内容も選曲も本当に素晴らしかったし、個人的には、すっかり忘れてしまっていた英語を少しでも思い出す事ができたし・・・。

 こういうラジオ局が、無くなってしまうなんて・・・・・。深夜の一人の部屋ですが、涙でました。

 今もまだ、ラジオがザーって言ってます。・・・ブツブツ・・・・・。

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