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サーベルタイガーになりたいか・・・

100819001_2 2000万年前の勇者。マンモスさえも捕獲してしまう猛獣中の猛獣、サーベルタイガー。

 ジャマだろうと思うほどの牙。獲物を捕獲する時は良いが、食べる時はどうするんだろうか・・・。

 だいたい、噛み合わせが悪い・・・。牙はいいが、前歯が役に立たないんじゃないか?

 夏は毎年九州へ帰省旅行。妻の実家。昨年は、金なく仕事あり、夏の旅行とはいかなかったが、今年はまた猛暑の九州へ・・・。って、台風の影響もあって、とても涼しかったけど・・・。

 旅行で遊びたいのは、なにも子供たちだけじゃない。親だって遊びたい。だからって、大人の遊びは何かと高くつくので、やっぱり子供と一緒に遊ぶのが一番満喫できる。

 1週間、プール・博物館・プラネタリウム・公園・新規開店のシャトレーゼの試食会・盆踊りなどなど公共物を訪ね回り、すかっりリラックス。大人としては、温泉までは行けなかったのが残念だが、そういうのは金が掛かるから、また今度地域の温泉センターへ行こう!

100819002 盆踊りなんて、地元では小学生の時以来行った事がない。何のために踊るのかもわからなかったし、無理やり踊らさせるのが嫌だった。

 しかし、こうやって客観的に地域の活動として見てみると、すばらしいじゃないか・・・。大人たちが一丸となって、そして自分達も楽しみながら、未来ある子供たちのために催しを企画する。

 年寄りたちは口だけで段取りをして、テントの後ろで発泡酒を持って座り込んで談笑!

 フランクを焼いたりカキ氷を作ったりするのは、少し大人の世界に入ったかなというくらいの、20歳前くらいの若者たち。

 ビールを売るのだけは、青年部頑張っています的な40代のオッサン!

100819003_2 普段は物静かそうなおばさんが、浴衣着てえらくメリハリの効いた踊りを踊っている。それも、延々と続く何種類もの曲をすべて覚えている。

 小さな子供たちが何曲か輪に入って踊ろうとしているが、結局はボーッと立っているだけ・・・。

 小学生たちがいっぱいいるが、踊る気なしで、ずっといろんなところを走り回っている。

 スゴっ!と思ったのが、ペットボトル再利用の提灯!内側に赤や緑の色を塗って、立派なカラフル提灯に。・・・・・どうやって中に電球を入れるのかは、わからなかった・・・・・。底は開いていない・・・。

100819004 九州旅行のもう一つの目的は、熊本にいる私自身の祖母98歳に会うため。九州に行けば、必ず訪問する。

 その時には、親戚宅にもお邪魔する。新築1年のオジの家。叔父は地元工務店の重役で、叩き上げの設計屋さん。夫婦だけで住む最後の家を、もちろん自分で設計して、自分のところの若い衆に建ててもらった。

100819006 どうしても、良い家に行くと建物の事ばかりが気になってしまう。納まりだの、使い勝手だの、オジやオバとの会話もホドホドに、触ったり測ったり、そうっと写真撮ったり・・・。やな奴だねぇ。トイレまで写真撮ったりして・・・。

 工務店と言う立場で、もう何十年も住宅設計に携わってきた人。近くに住んでいた訳でないのでこのオジの影響を受けてはいないが、この建物を見ると、なるほどあまりにも素晴らしい!

 少々派手な外観ではあるが、大きさも、動線も、納まりも、スゴイ。決して広い土地ではないのに、駐車スペースを4台分も確保しながら広い庭と広い玄関。これは、寸法感覚が抜群だということだと思う。

100819008 特に玄関前のスロープの意匠には感激。結局は病院にいる祖母だが、いつでも一緒に住めるようにスロープを計画。

 そのスロープの大きさや、建物や敷地、道路、廻りの環境とのマッチング具合がスゴイ。狭い敷地で、道路と広めの玄関前スペースとの間の空間を、階段でなく、スロープならではの柔らかさで繋いでいる。道路から玄関内が直接見えない程度の存在感がたまらんです。

 この部分でこんなに感動する者もすくないかもね。でも、室内もいい。

100819005 既製品の材料も多く使われているという意味では、いわゆる設計事務所建築家とは、建物に対するスタンスが少し違うかもしれない(と思う)。

 ただしそれは“良い悪い”という意味ではない。特にオジのように、本当に長い間、地元の工務店として数十棟数百棟分のお客様の意見を聞き、時には採算度外視の建物を丁寧に建ててきた人には、何が本当に必要なのかが身体に染みついているんだと思う。

 時に建築家は、マスターベーションに陥る。お客様のために本当に良いものを悩み考えるのだが、考えついたグッドプランを否定できなくなってしまう事がある。つまり、自分で良いと思っているだけで、住み主の事が本当には考えられていない・・・なんて事が・・・。

 また今回も勉強させてもらいました。有名建築家の作品だけが教科書じゃない。本当のプロは、意外とその辺に歩いているオッサンだったりする・・・。

100819007 そういう意味では、私もその辺を歩いているオッサンなんだろうな、若者たちから見れば・・・。

 この夏は汗を掻き過ぎて、生え際が5mmは後退したような気がするし・・・。少しイケメンのオジサンを目指していたんだけど・・・。

 現代のサーベルタイガーのような、精悍な勇者のようなオッサンになりたい・・・ブツブツ・・・・・。

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01.建物好きブツブツ」カテゴリの記事

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