涙のペナルティーキック
特別な日だったんだ。子供たちにとって・・・・・。
土曜日、朝6時50分集合。車で1時間半ほどの街で練習試合。梅雨が明けたと思ったら、猛暑、酷暑・・・!そう言えば、夏ってこんなに暑かったっけ・・・。
我が息子が、2試合目の途中でダウン。ゲロゲロ吐き出した。まだこの暑さに身体が慣れていない。昨日まで涼しかったから、今日が一番危ないぞっと言っておいたけど、小学生の体には、やはりキツすぎたか・・・。
温度が上がった身体が、ある時点から体温調整やその他の機能が出来なくなる。食事の後になったこの試合。ベンチスタートだったので、余計に身体が動くのを忘れている・・・。
冷房の効いた車に移して寝かせても、なかなか回復出来なかった。この後3時から100kmの移動をして、夕方から別の試合が入っている。明日も朝から試合だ。配車担当カーだから、試合会場には行かなければならないが・・・。・・・コイツは夜の試合は無理だな・・・。しばらく安静にさせたい。
なぜだろう。夜の試合には、絶対に出るという。大丈夫だと・・・。
子供だからすごいのか、ここから驚異の回復を見せる。身体だけ回復したからと言っても、親として、子供たちの保護者として、簡単に過酷な試合に出すわけにはいかないが、どうも心の回復が優っているようだ。
夕方からの試合と言っても、第1試合はまだ西日の蒸し暑さが残った。後半、それでも少し涼しくなったかなと思った頃、左サイドから出たアシストを右から走りこんだ息子がシュート!キーパーがグッと伸ばした右手の上を抜けて、左のサイドネットへ、1対1の同点ゴール!これは、親としてはとてもうれしい・・・。頑張ったな。
2試合が終わって、結局勝ち星はなかったが、本人たちは満足の様子。その後、ある企画が・・・。
実は、5年生チームのGKが転校する。5年生チームとしては、今日が彼を含めた最後の試合だったのだ。
試合が終わったBコート。彼ら5年生が、自分たちだけのPK合戦を始める。
おのおのが蹴る前に、お別れの一言。そしてシュート。ゴールするもの、外すもの、それにナイスセーブ!
転校には事情がある。それを理解する親たちが廻りを取り囲む。本人のご両親も・・・。
5年生たちが最後に抱き合う。大好きなコーチからサプライズの手紙が・・・。これを涙なしで見れるか・・・!!!
スポーツの良さって何だろう?少しでも上手くなりたいという気持ちが、意志を持って努力をする人間を育てる。同じ暑さ同じ寒さを、同じフィールドで感じた仲間ができる。喜びは分かち合うと倍になり、悲しみは共に乗り越えると半減する。
子供だから、新しい土地ですぐに友達が出来て、昔の友達なんてあっと言う間に忘れるかもしれない。いいじゃないか。この瞬間に、最高の友達の絆を感じる事が出来たなら・・・。この一瞬が、とても大事な財産だ。
サッカーはワールドカップだけじゃない。Jリーグだけでもない。親子の間にあり、毎日顔を合わせる友達たちの間にあり、そしてしばらく会うことのできない友達との間にある。
いいなぁ。こんな共通言語、いいなぁ!!!
でも、せっかくだからJリーガーになってくれる~?せっかくだから、ワールドカップにも出て~!インタビューとか受けたいし・・・。練習しとこかな・・・ブツブツ・・・・・。
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