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2010年3月の3件の記事

俺たちの卒園式

100323001_2 6年前に生まれた息子がついに卒園。これで3人の子供たちがすべて無事【幼稚園時代】を終えることになった。

 朝からハイテンションの息子達。幼稚園児の卒園式なんて、バタバタとして落ち着きなく、集中力なく、まぁ正直、それ自体はそれほど大きな感動もないかな・・・と思っていた。

 ところが今年は一味違う。卒園証書授与。一人の子が大声で泣き出した。ンッ?父兄と一緒に参加している幼児かな・・・?

 中央にハンカチで顔を覆っている男の子の背中。でも、明らかにキャラが違うぞ。いつも元気な少年。いや・・・、やっぱり彼か・・・。

 意表を突くあまりの大泣きをなんとか落ち着かせようと、先生が一生懸命背中をさすっている。しかし、その子の高ぶった感情はどんどん増していくようだ。そしてその声もどんどん大きくなっていく・・・。

 雄たけびと涙は、長い証書授与式で集中力を欠いている園児達の純粋な心を揺り動かし、破れかけたストッキングのように一瞬で皆に伝染していった。

 あれ?ウチの息子も泣いているじゃねーか。なんだか大人見たいに目頭を押さえて、ぐっと涙をこらえてやがる。オイオイ、大事な歌も歌えてないぞ・・・!

100323002 涙は、もちろんそれを見た母達にも伝染し、今日の日のために飾り付けらた遊戯室は、なんだか大きな感動で包まれている。あぁ思えば、上の子から数えて7年間の園生活。つまり、親だって、今日が卒園式なんだ。

 父兄たちの園への参加・ボランティアの多かったこの幼稚園。苦労が多ければ、思いも強かった。

 子供たちの個性を消さない園風。授業にカリキュラム的な物はなく、その日何をするかは、その日に園児達が自分で決める。親たちのいろいろな園活動への参加は、子供たちに働く親たちの背中を見せること、子供たちの全く自由な生活の後ろに、多くの大人が見守っているんだということをちゃんと感じさせることだったように思う。

 今どき、お弁当さえも父兄に作らせない園が多い中、運動会やバザーの段取りはもちろん、裸足で田んぼに入って子供たちの世話をする等の各種体験授業のお手伝いもあった。いや、荒地の開拓をし、チャーンソーで立木を切り倒し、山の小川から簡単な水利工事をしてその田んぼそのものを作り出すなんていう芸当もあったっけな。

 子供たちは園の中で、もちろん子供同士の横の繋がりをつくる。先生たちのやさしい指導の中で、縦の繋がりを知る。そして、自分のため必至の汗を流す親たち、大人たちの背中を見て、感じて、横でも縦でもない3次元の、自分たちを包み込む社会を理解する。

 少々親の苦労が多いぞっと聞かされていたこの幼稚園だったが、最後の日、子供たちの卒園式の日、いや大人たちの・・・私たち夫婦にとっての卒園式の日に、あらためてこの価値ある子育ての時間を過ごさせてもらった事を感じた・・・。涙が出た・・・・・。

 ありがとう、子供たち。ありがとう、幼稚園・・・・・。

100323003_2100323004 卒園式の後は、卒園パーティ!!外観はなんだかあやしいたたずまいの倉庫バー。元倉庫なだけあって、非常にひろい。

 ここで、有志の園児と家族約100名の飲み放題・食い放題パーティーを行った。

 そう、「飲み」とはもちろん【おしゃけ】・・・・・。

 小さな子供を持つ家族にとって、多勢で子同士・親同士が交流する【おしゃけ付】飲み会は、なかなかむずかしい。特にエネルギーの有り余る幼児園児達。じっとしておけるわけがない。

 でもここは、飲み放題・食い放題だけではない。全力で走り放題なのだ・・・!!

 おしゃけは、ビールもカクテルもOKだし、なんたって、その暴れん坊の子供たちの事は、全くお構いなく、仲良くなった家族たちがガンガン飲んで騒げるところ・・・。

100323005 上の子の時にノリで計画したパーティーが好評で、次の子、そして下の子と、結局今回も幹事をすることになった。

 段取り・進行が難しいなぁ・・・・なんてウソ!!子供たちのエネルギーは素晴らしいのだ。園時代のビデオと写真、子供たちが口ずさめる音楽と天井のミラーボール。打合せもリハもなくても、2時間半のパーティーは、彼らの絶叫と熱唱が続き、最高に盛りあがった。

 彼らにとっては、3年間の園生活の最後の2時間半。父兄の方々にとっては、おのおのの思いのこめられた2時間半。十分満喫してもらったと思う。

 そして、われわれ夫婦にとっては7年間の園生活の、最後の2時間半。とくにお母さんは、よく頑張ったよね。

 あぁ、楽しかった・・・・・!もうひとり出来たら、またこの幼稚園かな・・・ブツブツ・・・。

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宝の場所

100315001 昨日の息子のサッカーで顔が真っ赤に日焼けしてしまい、もう暑くなったか、と思えば今日はなんというか肌寒い。そろそろ薪ストーブも終わりかなと思えば、いやいやそうでもない。洗濯物が乾かんし・・・。

 朝の着替えはここがいい・・・って、6歳の息子。かくいう私も、寝室から着替えをストーブの前まで運んで着替え・・・。朝から気合が入ってないなぁ・・・。

 今年の分として予定していた薪がなくなりそう。昼間はお日様の力だけでも十分暖かい我が家。部屋も狭いし天井もそれほど高くないから、使う薪の量もそれほど多くはない。しかし、敷地が狭くてストックをたくさんおけないもんだから、この間から来年の薪集めに必至。

 そこでまたお声を掛けてもらい、とある場所へ。こんな宝の山・・・、全国の薪探しに苦労している薪ストーブマン達が見たら、絶叫するだろうな・・・・・。

100315007 我々は苦闘の末、“不死身のキャプテン・バルボッサ”から、宝の地図を奪い取った。カリブ海・・・ではない・・・。エジプト・・・でもない・・・。ツタンカーメンもいない・・・。その場所の名は、四日市市内某所・・・。ここでは明かせない・・・。N君の家の近く・・・とだけ言っておく。

 N君に連れられて森の中に入る。しばらく走ると、それは・・・、突然我々の前に現れた!

100315005_2 この世のものとは思えない程の眩しい七色の光を放つ金銀財宝・・・ではなく、直径30cm、40cm、50cmのナラの山!!

 山の高さは3mを超える。しかも、積まれた山は一つではないのだ。

 写真は、ティア・ダルマ、ラゲッティ、ピンテルとサオ・ファン達。近くのコンビニのおばちゃんが、もう消費期限が切れるからとタダでくれた「おはぎ」を取り囲んで、この冒険の成功について語り合っているところだ。ちなみに私は、このコンピニで、ミニチョコパイを買った。

 簡単には持ち出せないほどの大きさの財宝をチェーンソーで玉切りにする。玉切りにしたものでさえ、あまりにも大きい。・・・これは帰ってからオノで割るのも大変だ。

100315006 そこで、義眼のラゲッティが、自宅から「薪割り機」を持ってきてくれた。オノなら30発以上ブチ叩かねばならないような太い玉が、スカスカと割られていく。なんとも効率がいい薪集めだ!

 すばらしい。ほしい・・・。ラゲッティと戦って奪い取るか・・・。いやいや、そんなことしたら、来年からの薪情報を頂けない・・・・。なんて考えながら、割り込んだ大量のお宝を船(軽自動車)に積んでいく。積載重量オーバーなんて怖くない。でも、おまわりさん、積載重量オーバーはしてませんから・・・絶対に・・・。

 海賊業も大変である。アジトに帰っても昼飯も食わずにさっそく薪の整理。割ったお宝を、ただ雨ざらしにするわけにもいかない・・・。

 しかし、我が家族は、本当にこのお宝を持ってきたジャック・スパロウ・・・いや、私に感謝をしてくれる。大切な休日を一日使ってでもだ。そう、薪ストーブ家族にとって、来年の薪は、何よりもお宝なのだ!

 この日は、2本の“麦とホップ”をいただいた・・・。だから宝探しはやめられない。・・・腰は痛い・・・ブツブツ・・・・・。

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ハゲすぎ

100312001_3 朝から、なんか聞き覚えのあるサウンドが近くでするな・・・と思っていた。

 そんなに遠くない。というかすぐ近く。そこの住宅用宅地開発造成地かな?と、思っていた。

 音は、そう、チェーンソーの音。造成地でなんでチェーンソーを使うのかと思っていたら・・・。我が家から100mも離れていないところにある公園の木が・・・。

 市役所からやってきたシニヤのオジサンたち。慣れた手つきだから、もともと林業関係のOBの方々なのかな。ひょいと、5,6mはある木に登り出し、ミニチェーンソーを使って器用にテキパキと伐採していた。

100312002 住宅街にしては広めの公園。1反(1000㎡)以上はあろうか・・・。十分とは思わないが、幹のしっかりした十数本の木が植えられており、夏の木陰をつくり、風が葉を揺らす音だけでも心が休まる。ケヤキ、サクラ、ナラ・・・。なかなか立派な木々だ。

 草刈りが大変で、わが自治会では、年4回の大掃除・小掃除の時に、道路や側溝の掃除の後に全員でこの公園の草刈りをしている。まぁ、年配者の多い120世帯弱の地区なので、完全にキレイにするのは難しく、年1回有料でシニアの方々に来ていただいてキレイにしてもらうのだが、ともかく、自分たちで手を掛けてキレイにするのだから、住民にとってとても愛着のある公園だ。

100312005_2 公共の場所だから、基本的に管理は市が行うということになっている。それでも草刈はなかなか言っても市ではやってくれないのだが、木々の剪定となると地域の人間にやらせてケガでもさせるわけにいかず、順番で市のいろいろなところを回ってくる。

 それが、これだ。(上写真3枚)。

 向こう側に神社の林があるので、一見わからないが、ハゲすぎである。枝葉を取るだけでなく、枝も直径10cmから、ひどいところになると20cmくくらいになる主幹のギリギリのとこまでチェーンソーで切っている。

100312003 剪定についてはあまり詳しくないが、日本の公共地の木の剪定では、良くこのような姿をみる。しかし、外国では、こんな姿を見たことがない・・・。国内でも、民間地では・・・見ない・・・・・。

 伐採しているおいちゃんに聞いたら、3年くらいしたら元に戻るという。それから推測すると、まぁ、5年だろうな。でも、直径20cm近い切り跡が、元に戻る事はないな。

 今4年生の息子は、この公園が元の姿に戻ったのを見るのは、高校生になってからか。もうその時は、公園では遊そばんよなぁ・・・・。

100312004 伐採のおいちゃんが悪いわけではない。もちろん・・・。

 役所の仕事ってこういうこと。毎年わが地区の公園の剪定にくるなんて出来ないんだから、木が死なない程度に、一度にバッサリといく・・・。

 そこにその公園で遊ぶ子供たちや、リハビリ散歩をするお年寄りや、食べ物を一生懸命探す小鳥や、葉の揺れる音を聞く住民たちは存在しない・・・。

 下の2枚の写真は、この間の夏の終わりごろ。こんな緑は、しばらく見れないという事か・・・。

 なんか、今日はさびしい気持ちになりました。・・・ブツブツ・・・・・。

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