エルパロ
スペイン・マラガ、エルパロ(El Palo)というところに、とっておきのレストランがある。マラガ市街から20~30分ほど海岸を東に行ったところ。
なんとなくこの店を思い出した。名前は、【エル・ティンテロ(El Tintero)】。典型的な地中海沿岸の魚料理レストラン。(写真があまりないので、やむおえずまた私も登場してしまうが、もちろんずいぶん昔の写真である。親友と一緒にメシ・・・)
渡西中、いつ行っても大繁盛。どうやらいまだにその勢いは収まらないようだ。
ビーチ沿いのテントの中で、とことん新鮮な魚介類とワイン。そりゃぁ、最高だ!
ただし、夏のスペインのレストランは、夕方行ってもガラガラだ。夕食の時間が違うから・・・。こういう店は、夜の8時くらいではまだオープンもしていない。夜10時くらいからお客さんがやって来て、11時~12時くらいが最も繁盛する。まったく、スペイン人は、夜更かしなのだ。
と言っても彼らの朝は早くて、銀行は朝8時くらいからあいているし、むろんパン屋さんなんて・・・何時だろう・・・朝6時にはオープンしているかな。
つまり彼らは、夏は毎夜たっぷり楽しんで、夜寝ないで・・・仕事中にうとうとする・・・シエスタという“文化”を使う・・・。素晴らしい人生だ!・・・なんて書いたら、スペインの皆に怒られるか・・・。
海辺のレストランには、最高に旨い料理がある。【エスペト(Espeto de Sardinas)】という。
写真のように、イワシをズバ、ズバ、ズバッ、と串に刺して、焚火の周りにブスっと刺す。単純かつ、どう見ても旨そうな料理である。
まぁこんな料理だから、ビーチ沿いの店では、たいてい置いている。古くなった漁師の木船に砂を盛り、その上で焚火をして、まるで“海の簡易キッチン!”みないな光景を良く見る。
当然だが、良く冷えた白ワインや、辛口のヘレス(シェリー)と一緒に口の中に入れると、この街が最高に好きになる。もちろん、難しい味付けはいらない。塩くらい振ってあるのかな。
もうひとつ大好きだった食べ物。【ガンバ プランチャーオ(Gambas Planchados)】。エビの鉄板焼きだ。
別に説明はいらなそうだ。ニンニクとオリーブオイルで鉄板焼きにしたエビ。白ワインをグビグビ飲みながら、手でエビの殻をムキムキして食べる。
一つ食べたら、手についた塩をナメナメして、また白ワインをグビグビと行く・・・。当然ワインの量もドンドンと増えてしまう。
あっと、絶対に忘れられない海の料理があった。 【カラマリート フリート(Calamaritos Fritos)】。ホタルイカのフライ。
これも、ホタルイカをザッと揚げるだけの料理。少しの塩味に、レモンを絞って食べる。これは、まずビールから・・・!
醤油を持参し、ちょこっとだけたらして食べる・・・。バリウマでした。
この国の海岸線料理は、焼き物・揚げ物が多い。ただし、夏の気温が軽く40度を超えるアンダルシーア。太陽の光を避けながら、塩とニンニクと油料理ってのは、理にかなったヘルシー料理とも言えるのだ。
想像してみてください。砂浜、真っ青な海、眩しいほどの太陽の光、冷たーくひえたビールとカラマリートフリート。もちろん眼前にはビキニ。・・・冬にする話じゃなねぇな~。
(この写真は、私が1年ほど住んだマラガ・ウエリンのアパートの前にある海岸。いろんな意味ですばらしい・・・!!)
さて、今日のブログは、いったい何を言いたかったんだろう。ただのスペインマニアの食べ物自慢になってしまった。
少々精神が疲れた時に、よくスペインの事を思い出す。つまり、本当に素晴らしいところなのだ。
実は朝から、この空の素晴らしい写真を見ていて、こんな文章を書きだした。知人達とこのティンテロという店の前で撮った写真。(空は最高だけど、やっていることはバカだねぇ。品がない・・・。若かったものですから・・・。)
もう一度行けるかな。妻と一緒に・・・ブツブツ・・・。
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