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2010年2月の3件の記事

まき と キリギリス

100223001_3 甘いもの好きなら大好きなケーキの海に飛び込んだような、ビール好きなら良く冷えたビールジョッキが立ち並ぶ森の中に入り込んだような・・・・・。今日はそんなところに行ってきた!

 そう、それは、伐採したばかりの広葉樹が積まれた山!薪ストーブ野郎達には、何よりも旨そうな、薪木の山だ・・・!!

 この時期の薪ストーブ野郎は忙しい。来年の、あるいは再来年の薪の確保。その絶対使命を果たすため、我ら薪ストーブマン達は、日夜耳をダンボにしMI-6のように情報をかき集める。

100223003_2 すでに森の木々たちは、春の準備に入っている。葉が落ちて骨ばかりに見える落葉樹も、良く見るともう枝先には、たくさんの新芽をつけている。あと数週間もすると、それらがすべて開き出す。

 春の新芽が開く前、畑仕事も少ないこの時期は、不要な木々の伐採の季節なのだ。葉がついた木は突然何倍ものボリュームになり、その伐採・枝打ちは、非常な労力を必要とする・・・。春先までに薪集め、ゴールデンウィークまでに薪割り。これが薪ストーブマン達の、冬を迎える準備なのである。

100223004_2 当然、私の薪集めのグループ【ポール薪】も、毎週のようにいろいろなところに出かけ、せっせと薪確保に励んでいる。

 ところが、私はどうだろう。土日がどんどん仕事で埋まってしまい、家族サービスどころか、その肝心な薪集めも、仲間の潤う顔を遠くから眺めるだけ。一向にその薪集めに参加出来ない日々が続いている・・・。

 これで、来年の冬が来て、「私は大事な時期に一生懸命薪集めをしたアリです。あなたは大事な時期に歌ってばかりいたんだから、冬には踊りでも踊ったらどうですか!」なんて言われたら、イソップの童話になってしまう!

100223006_2 それでもバイオリンでも弾けたなら、かわいそうに思ったアリくんが、幾ばくかの薪を恵んでくれるかもしれない・・・。

 しかし・・・、私はバイオリンが弾けない・・・。

 遊んでいたんじゃないんだよ。だって、苦しい自営業だから。土日だって呼ばれたら、どこにだって行かなきゃ・・・!土日だろうか夜中だろうか・・・。

 と、一人でグチを言っていたら、平日に1人で薪を取りに行けるところを紹介してもらった。うれしい・・・。持つべきものは、薪情報をいっぱい知っている友達だ。

100223002_2 ここは、実は昨年も来させてもらった水沢の河原。大きな林になっていたところを畑や田んぼにするために、数年かけてゆっくり伐採中だった。

 地面に根を生やして立っている大きな木を伐採するのは、一人ではちょっと大変。ここは伐採されたばかりの木が山積みにしてもらってあるので、とてもうれしい。もちろん、この山の上に登ってチェーンソーを振り回すのは、ずいぶん危険でもあるのだが、男の仕事に危険は付き物。一家のオヤジの仕事でないか・・・。

 昨日だか一昨日だかに見たニュース。今、男性サラリーマンの間では、アフター5にお茶やお花、料理教室に通う事が流行っているらしい。中には、モダンバレェでつま先立ちで、背中をまっすぐ伸ばしてクルクルっと廻っているオッサンまで・・・。仕事に全く関係なくて、誰とも競わないところがいいんだと・・・。

 なんとなく違うんじゃないの?アフター5は、家族のために使えよ!自分が守るべき家族が生きるために、すべての時間を使ってよ。アフター5も、ビフォー5も・・・。別に肉体労働じゃなくていいけど、お父さんにしか出来ない事ってあるでしょ。お父さんの仕事が・・・。

100223005_3 くだらないブツブツを言ってしまった。しかし、薪集めの仕事だけは、危険だし力仕事だし、妻や子供たちにはさせられないと思う。まぁ、そう思うこと自体が自己満足で、結局は自分のためにやってるのかな・・・。反省・・・。

 しかし、これ割るのも大変だなぁ。今日は、ケッコウ太めの木ばかりもらってきたしなぁ・・・。早く息子が大きくなって、薪割ってくれんかな・・・ブツブツ・・・。・・・あぁっと、オヤジの仕事か・・・・・。

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エルパロ

100215001_3 スペイン・マラガ、エルパロ(El Palo)というところに、とっておきのレストランがある。マラガ市街から20~30分ほど海岸を東に行ったところ。

 なんとなくこの店を思い出した。名前は、【エル・ティンテロ(El Tintero)】。典型的な地中海沿岸の魚料理レストラン。(写真があまりないので、やむおえずまた私も登場してしまうが、もちろんずいぶん昔の写真である。親友と一緒にメシ・・・)

100215006_2  渡西中、いつ行っても大繁盛。どうやらいまだにその勢いは収まらないようだ。

 ビーチ沿いのテントの中で、とことん新鮮な魚介類とワイン。そりゃぁ、最高だ!

 ただし、夏のスペインのレストランは、夕方行ってもガラガラだ。夕食の時間が違うから・・・。こういう店は、夜の8時くらいではまだオープンもしていない。夜10時くらいからお客さんがやって来て、11時~12時くらいが最も繁盛する。まったく、スペイン人は、夜更かしなのだ。

100215007_3 と言っても彼らの朝は早くて、銀行は朝8時くらいからあいているし、むろんパン屋さんなんて・・・何時だろう・・・朝6時にはオープンしているかな。

 つまり彼らは、夏は毎夜たっぷり楽しんで、夜寝ないで・・・仕事中にうとうとする・・・シエスタという“文化”を使う・・・。素晴らしい人生だ!・・・なんて書いたら、スペインの皆に怒られるか・・・。

 海辺のレストランには、最高に旨い料理がある。【エスペト(Espeto de Sardinas)】という。

100215002_4  写真のように、イワシをズバ、ズバ、ズバッ、と串に刺して、焚火の周りにブスっと刺す。単純かつ、どう見ても旨そうな料理である。

 まぁこんな料理だから、ビーチ沿いの店では、たいてい置いている。古くなった漁師の木船に砂を盛り、その上で焚火をして、まるで“海の簡易キッチン!”みないな光景を良く見る。

 当然だが、良く冷えた白ワインや、辛口のヘレス(シェリー)と一緒に口の中に入れると、この街が最高に好きになる。もちろん、難しい味付けはいらない。塩くらい振ってあるのかな。

100215004_3  もうひとつ大好きだった食べ物。【ガンバ プランチャーオ(Gambas Planchados)】。エビの鉄板焼きだ。

 別に説明はいらなそうだ。ニンニクとオリーブオイルで鉄板焼きにしたエビ。白ワインをグビグビ飲みながら、手でエビの殻をムキムキして食べる。

 一つ食べたら、手についた塩をナメナメして、また白ワインをグビグビと行く・・・。当然ワインの量もドンドンと増えてしまう。

100215005_4 あっと、絶対に忘れられない海の料理があった。 【カラマリート フリート(Calamaritos Fritos)】。ホタルイカのフライ。

 これも、ホタルイカをザッと揚げるだけの料理。少しの塩味に、レモンを絞って食べる。これは、まずビールから・・・!

 醤油を持参し、ちょこっとだけたらして食べる・・・。バリウマでした。

100215003 この国の海岸線料理は、焼き物・揚げ物が多い。ただし、夏の気温が軽く40度を超えるアンダルシーア。太陽の光を避けながら、塩とニンニクと油料理ってのは、理にかなったヘルシー料理とも言えるのだ。

 想像してみてください。砂浜、真っ青な海、眩しいほどの太陽の光、冷たーくひえたビールとカラマリートフリート。もちろん眼前にはビキニ。・・・冬にする話じゃなねぇな~。

100215009_3  (この写真は、私が1年ほど住んだマラガ・ウエリンのアパートの前にある海岸。いろんな意味ですばらしい・・・!!) 

 さて、今日のブログは、いったい何を言いたかったんだろう。ただのスペインマニアの食べ物自慢になってしまった。

 少々精神が疲れた時に、よくスペインの事を思い出す。つまり、本当に素晴らしいところなのだ。

100215008_4 実は朝から、この空の素晴らしい写真を見ていて、こんな文章を書きだした。知人達とこのティンテロという店の前で撮った写真。(空は最高だけど、やっていることはバカだねぇ。品がない・・・。若かったものですから・・・。)

 もう一度行けるかな。妻と一緒に・・・ブツブツ・・・。

 

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菱という名の・・・

100209001 今日は朝から、毎日仕事で乗り続けている車をピットイン。ブレーキパットとオイルの交換。

 20代のころは、車も単車もなんでも自分でスパナ持ってキュッキュッとやっていたのだが、もう最近は、自分で車にスパナを入れる事はなくなった。家族を乗せるしね・・・!プロの方が安心でしょ・・・。

 今の車は、ほんと壊れない。ポンティアックで始まった私の車人生。マツダ、フォード、ニッサン、ミツビシと中古車を乗り回し、車という機械はどこか壊れるもの!と、はなっから車を疑って運転を続けていた。しかし、新車購入から6年目を迎えた今の愛機は、全くどこも調子が悪くならない。

 とはいえ先日より、5万キロも越してブレーキに違和感。もう急ブレーキなんて踏まないが、止まる直前に前輪に小さな振動を感じる。車をはなから疑って乗っていた時代のおかげで、小さな変化に敏感になった。

 三菱のピット。行くたびに新車の【デリカD-5】を勧められる。もちろん買わない。お金もないが、こんなに壊れない車を持っているのに、買うわけない。いや、どうも【D-5】という「デリカの心」を忘れたかのような進化・開発が気に入らない。デリカって、唯一といっていい4駆バリバリの8人乗りスペシャルワンボックスだったでしょ!タイヤすら完全オンロードで、どうするの・・・!

 と言いながら、整備待ちの時間には必ず【D-5】の展示車に乗りこんでしまう。知人が買った【D-5】も、穴があくほどマジマジと見てしまう。あぁ男の子は、宝物がたくさんほしいのだ・・・!古いものは大事だけど、新しいものもほしい・・・!

100209002 三菱という字。幼いころから「3つのダイヤモンドだよ」と言われてたもんだから、菱とはダイヤモンドのことなんだと思い込んでいた。しかし、実は【菱】って、夏に白色四弁の花をつける水草の名前だった。

 20歳のころ親友に勧められて読んだ司馬遼太郎の「竜馬がゆく」。今までに4回読んだが、ケッコウ印象に残っているのが岩崎弥太郎の話。この昨今話題の弥太郎さんが、三菱を作った。

100209003 土佐藩が作った海運会社(?)九十九商会が三川商会となり、維新後、三菱へと変名していったとの事。岩崎家の家紋「三階菱」と土佐山之内家の家紋「三ツ柏」が組み合わさり、今の【三菱】のマークになる。

 菱という草の葉の形が菱型・・・というわけでもない。でも菱という植物は、昔からいろいろな形で人々の生活にかかわりあい、図柄として図案化されていく過程で、「4つの辺の長さは等しいが4つの角度が直角でない四角形・・・【菱型】」が生まれたらしい。

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 私の生活にも、実はこのスリーダイヤモンド・・・三菱が、とてもかかわりあっている。車も三菱、銀行も三菱東京UFJ、あぁ、今使っているエンピツも三菱だ!

100229007 家電も三菱、エレベータも三菱。えっ、大好きなキリンビールも三菱グループだって・・・!浦和レッズまでも・・・・・。

 今んところ、テレビの弥太郎さんは、むちゃくちゃな人だけどね。すごいわ!

 しかし、本物のダイヤモンドは、私の生活には全くかかわらない・・・・・ブツブツ・・・・・。

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