こんな外壁
今週は、バタバタっとプレゼンが2件連続し、すっかりエネルギーを使い果たしてしまった。
何日も何日もかかって考えたプランスケッチからプレゼンボードを作成し、模型もつくり、トークの切り口を考える。当日の服や時計まで、お会いする回数やお客様とのいろんな意味での距離感を考えて、下手なりにもコーディネートする。
まぁ、その努力も、毎回成功するわけでもないが、ともかくプレゼンの後はすっかりエネルギーを使い果たし、虚脱状態・・・。マラソン大会の後のような気分だ。
そんな時、薪ストーブの前でちびちびとワインでも飲む。これが、・・・う・・・ま・・・い・・・!
1つ目のプレゼンはまずまず良い感じだった。しかし昨日のプレゼンは、なかなか上手くいったとは言えない具合。それこそ、夜帰って一杯飲みたかったのだが、しばらくの睡眠不足でフロの中でも寝てしまい、一歩間違えれば溺死しそうだったんで、酒は今晩まで持ち越しとなった。
今日は早朝から進行中物件の外壁その他の決定打合せ。片道2時間の現場へ走る。ゆっくり寝てられん!
設計とは、基本的に工事の前までに終わるもののように思われるが、実際には建物の形がある程度出来てこないと、仕上げ材の最終決定は難しい。施主様に、図面の上だけでどれだけ説明をしても、実際の建物の大きさや、背景に何が映し出されるか、東西南北の面で同じ材料でもどれほど色や質感の印象が違うかを理解してもらう事が出来ないからだ。
しかし、この瞬間、つまりサンプルを目の前にして、さぁどれにしますか?って瞬間は、設計士にとってはとても楽しい。なんたって、そこまで来たら、この物件ももう最終段階だからね。エネルギーをそそぎまくった建物が、世の中に出る時の衣服をコーディネートするようなものだし!
まっ、自分の衣服は選ぶほど物がないんで、嫁さんには「またそんなカッコで行くの?」なんて言われるが、建物の衣服はね。その環境や使用目的、施主様の心をすべて取り入れて新しく作るんだから、最高でしょう。
今日は晴れ。快晴だ。色を決めるには最高の日。もちろん、建物は晴れの日も曇りや雨の日もそこに存在する。朝も、昼も、夜だって、各時間で同じ色と材料でも印象が違う。室内で見るサンプルと室外に出て見るサンプルも印象が全く違う。今日は、それらをちゃんと説明できただろうか。
ともあれ、良い色で決まった。やはり、当初考えていた色とは違う色にした。さて、どんな色でしょう・・・!完成は3月。写真発表は3月の末かな・・・。
格言。外壁を決める時は、外で決めましょう・・・ブツブツ・・・。
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