笑う門には、良いことあるよ!
先日、配筋検査で伊勢に行って、平日の伊勢神宮にちょいと参拝。
1月に入ると、年間の観光客の1/3がこの2,3週間に押し寄せるってぐらいギュウギュウに混雑するが、12月とは言えどこの時期の平日ならガ~ラガラ。
早朝のまだ夜露が落ちるくらいの時間だと、砂利を踏む自分の足音が静かな深い森に響き渡り、幻想的なひとときを感じることが出来る。しかし、この日のように晴れた冬の日中でも、十分にすがすがしい清涼感を感じることができた。
森はいい。なんとかイオンで、心も体もスッキリだ!あぁ、あの木はモミジかなぁ。あの木はカシワかなぁ。あの木はコナラかクヌギかなぁ。何日分の薪になるかなぁ・・・って、いかんいかん、聖なる木々が、我が家の薪になっている・・・。この、バチあたり者!!
平成25年の遷宮(伊勢神宮の建て替え)を前にして、先日【宇治橋】の掛け替えも終わった。ヒノキとケヤキで作られた全長102メートルの木製橋。聖なる川【五十鈴川】を渡る。ガキの頃からかぞえたら、何百回渡ったんだろう。五十鈴中学校の卒業生だからね。思い入れ深いよ。
ついでに、伊勢神宮内宮前の「おかげ横丁」で【しめ縄】を買ってきた。【笑門】と書かれたものが妻のリクエスト。「神具といえば伊勢の宮忠」でゲット!
伊勢の生まれだから、ガキの頃からこの【笑門】と【蘇民将来子孫家門】の玄関しめ縄を見ている。伊勢ではこれを一年中ずっと玄関に飾るっていう風習があるから、別に特に珍しいものとも思うことなく、生きてきた。
大人になって、なるほど年中玄関にしめ縄を飾るってのは珍しいんだと気付いた。建築なんてやってるんで、この文字も意味も何度も聞いた気がする・・・。しかし、覚えたことが一度もない・・・。やっぱりバチ当たりな奴だ。
スサノウのミコトが旅の途中で宿を探していたところ、ある兄弟がいて、お金持ちの弟「巨旦(キョタン)」はスサノウの小汚い姿を見て拒絶し、貧乏人の兄「蘇民将来(ソミンショウライ)」は、スサノウを迎え入れ、出来る限り最大のおもてなしをした。
ちょうどそこへ疫病の噂が広まり、スサノウは蘇民将来の玄関先にお札をつけ、蘇民将来の家だけが疫病から逃れる。それ以来、【蘇民将来子孫家門】と書いた札を玄関先につけると災いから逃れられ、家族が健康になると信じられている。(ちょっとイジワルだよなぁ、スサノウさん。イコジっていうか・・・。公私混同激しいよな。)
ここの【蘇民将来子孫家門】が【将門】となり、それが平将門さんに通じて痛み入るという事で【笑門】になったとか。平家は伊勢にゆかりがあるから、なるほどうなずける。まぁそれに【笑う門には福来る】なんていう諺がからんで、今の風習ができたんだろうけど・・・(想像)・・・。
笑うっていいね。毎日言う事を聞かない子供たちに怒鳴り散らしているオヤジだけど、その時は、どうやって次の笑顔を見せてやろうって考えている。気が小さいから・・・。
笑ってばっかりじゃ駄目だけど、緊張感の後の笑顔には、人の心を本当に安堵させる。そして、子供たちの笑顔に安堵させられる。そして幸せな家が作られる。
【笑門来福】。笑う門には、福来るだね。笑お・・・ブツブツ・・・!
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