古民家でカフェる
古民家というとなんとなく味わい深い感じがあるが、古い家の床下というのは、あまり楽しいところではない。まず、下は土である。だいだい、湿っている。
土からの高さ、つまり中で行動するための高さは、30cm程度しかない。顔面を、ほとんど地面にこすりつけるような場面もしばしば・・・。
そこに、先住民がいる。虫さん達だ。クモさんや、アリさん、見たこともない方々・・・。シロアリ、ゴキブリもいる可能性が・・・。なのに、突然彼らに接近されても、30cmの高さのところに寝そべっているから、逃げることができない。
一昨日は、季節もよく、虫も少なくてよかった。夏の調査のときは、最悪である。ともかく暑い。その環境で、体の内側から汗が噴き出てくるのだから、世界中の不快という言葉を集めたような場所なってしまう。
建物を調査してほしいと言われると、心の中では、少しビビっている・・・。せめて冬にしてくれ~!
先週、別の古民家に行ってきた。一昨日の古民家は、一般のお宅で、実は今はもうあまり使われておらずずいぶん傷んでいた。先週行った古民家は、ある陶芸家の先生と奥さんが多治見の山で店舗・ギャラリー・カフェとして営業しているところ。
写真はすべて、こちらの古民家のもの。もとより立派なお屋敷だが、本当によく手入れされ、素晴らしい趣きであった。
古民家らしく、土間から入り、靴を脱いで和室の続く店舗へと導かれる。そこには、センスの良い衣料品が並べられている。2階には、陶芸品や手作りの物々。温もりのある作品ばかり。
どうしても建物に目が行ってしまう。丁寧に仕上げられた木製サッシ、茶室、一つ一つ違う照明。タタキの土間、おっと、やっぱり薪ストーブ。外構の小さな排水溝には、いろいろな色のタイルが・・・。
外部に増築された小さなスペースにはカフェ。明るいが、静かでとても落ち着いている。コーヒーもチョコラケーキもおいしい。
外は紅葉の木々に囲まれ、青い空に映える。季節はまだ寒くない。ゆっくりと時間が流れている。
理想とする空間だ。もちろんこんな空間を作りたいが、正直、「自分で持ちたい!」という思いの方がずっと大きい。頑張って、こんな空間を持てるようになりたい・・・!
店の名前は【百草】。多治見に寄った際は、是非訪れて。勝手に宣伝・・・。
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