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2009年10月の4件の記事

ちょっとライニングでも・・・

091031002 ちょっと、置きたい・・・。そんな時がある。

 外出先から帰り、手や顔を洗ってうがいをする時、外したメガネをちょっと置きたい。マーボー豆腐を作っていて水溶き片栗粉を小皿に半分入れるとき、その小皿をちょっと置きたい。公共のトイレに入る時、持ってるカバンを、自分に近くてキレイなところにちょっと置きたい。

 そんな【ちょっと】を実現するもの。ライニング。

091031001_2 ライニングなる言葉をGoogleで検索してみると、なんだか難しい意味がたくさん出てくるが、今言うライニングの意味は、設備配管スペースの事。

 水道管や排水管の設置を床下から直接上げるのなら問題ないのだが、洗濯機用の蛇口を壁から出したり、壁にブラケット式の洗面台を設置したりするときなど、むろん配管スペースを壁の中に取らなければならない。実際に、そういうことってたくさんある。

 ただ良く考えてみると、木造住宅などでは、たいてい壁の下には梁や土台がいるハズ(なければ問題かも・・・)。単純にそこに配管を立ち上げようとすると、構造上もっとも大切な梁や土台を大きく欠き込む事になり得る。そんなバカな事しないだろうと思いたいが、計画が悪いと、ごく稀に不心得な水道屋さんによって、完成すると見えなくなっていしまう梁や土台、柱等に、大きく穴をあけられてしまう事がある。

091031003 水道管なら水圧を利用することで、経路は長くなるけれど天井裏等を通して管を上がったり下がったりさせて配管することは可能だ。しかし排水管となると、重力を利用するので、配管経路は実に制約される。

 そんな時、足元の梁や土台に干渉しない所まで壁を前に付加す(厚くする)ことがある。パイプスペース(PS)と言われる部分。その壁を、天井まで上げないで、必要なところまでの高さとして、その上に棚のような、台のような部分を作ることを、ライニングと呼んでいる。

 確かに部屋の面積としては、壁を前に出した分だけ減ることになる。でも実際には、【ちょっと置ける場所】が出来ると、その場所の使い勝手がぐんと上がり、逆に広くなったように感じることさえある。

 そんなライニング。

091031004 この間設計をさせていただいたM邸でも、キッチンにライニングを計画をしてみた。

 実は、このキッチンの形状や位置から検討すると、ライニングは不要だった。

 でも【ちょっと置ける場所】を作ること。

 たとえば、庭に咲くタンポポを一輪摘んで、七味唐辛子が入っていた小さな空き瓶に入れて飾る、そんな場所を作ること。それだけで、生活が楽しくなるかも・・・。

 そんな小さな事を考えるのが、設計の醍醐味である・・・かも・・・ブツブツ・・・・・。

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田舎の空のオリオン

091023005_2 オリオン座流星群が見える。1時間に50個を超える流れ星が見えるという。妻に教えられて、空を見上げた。

 3000年前にハレー彗星から放出された塵だという。夜空に光る星の光は、何万光年も昔に発せられた光もあるんだから、3000年は若い方か・・・。しかし、不思議だ。3000年前を、今、自分の家のウッドデッキに寝転んで見るなんて。

 世界最先端のなんとか望遠鏡では、137億年前の光が観測されるという。そこで宇宙の年齢が137億歳だという事になる。意味が解るような、解らないような・・・。

 でもまぁ、初めてスペイン語聞いた時のように、さっぱりわからん話だったが、スペイン語も慣れてずいぶんわかるようなったように、137億歳の意味も、最近少しわかりだした・・・。

091023006_2  深夜12時ごろから、ダウンジャケットを着こんでウッドデッキに出た。6年半前にやってきたこの街は、十分田舎だというのに夜の空が明るい。都心のそれとは違うけれど、生まれ育った故郷では、空はもっと真っ暗だった。冬の塾の帰り道、いつも空にはハッキリとオリオン座が輝き、でもそれもあまりにも当り前の光景に、なんの感動もしていてなかった。

091023004_4 夜11時頃は薄い雲があったのに、なんと12時を過ぎると雲がなくなった。海辺の工業地帯の光のせいで、南東の方角に見えるオリオンの光は、まだ今一つハッキリしない。しかし、オリオンの周りだけに流れ星が見えるわけではないそうだ。空のいろんな所を見ているといいかも、っと。首も痛くなってきたんで、ゴロッ仰向けにころがった。

 アッと!一つ。しばらく時間をおいて、アレッと・・・!一つ。1時頃までの間に、6個の流れ星を見た。人生の折り返しも過ぎて、初めてだな、1日にこんなに見たの・・・。

 酒でも飲みたいな・・・。いいツマミだ。でもまぁ、今からこんなところで酒飲んで寝ちまったら、凍死するな・・・。ダウンジャケット着ているったって、下は寝巻だし・・・。

 ガキの頃見た夜空は、今見える数の5倍、イヤ10倍くらいは星が見えたような・・・。21歳のころアラスカで見た夜空は、さらにその10倍の星があった。夜空に星が輝くのは当たり前で、毎夜その星を見て、いろんな想像をしたもんだ。

091023001 思い出の夜空の写真なんて無いんで、そのアラスカで見たオーロラの写真でも載せよう。実際にはカナダだったかな。夏のオーロラだ。

 漫然と力強く夜空をうごめくその姿。透明な空気の間を貫くように、次々と現れる。

 流れ星は、母のように静かに我々を包み込む星空に、突然チラッと現れる妖精のよう。

091023002 オーロラは、力強い父のように、とてつもない大きな力で、次々にやってくる困難を跳ね除ける。

 しかし、どちらも日常の生活をただ一生懸命生きるだけの我々にとって、とてつもない非現実の、そして何か心躍るような、ちょっと得したような、そんな気分にさせてくれる。

091023003_2 昔話の、本当のようなウソのような神話がくっついて、最先端の科学の理屈がくっついて、しばしの宇宙旅行に連れいてってくれる。

 今夜もごろっと寝そべろうか・・・、深夜の四日市で・・・。しかし、これでインフルンザになったら、怒られるか、嫁さんに・・・・・ブツブツ・・・・・。

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我が家のテラスレストラン

091019 今日は一番下の子のお友達が遊びに来て、只今ランチの真っ最中。

広いデッキなのに、どうしても洗濯物の下の狭いところでメシを食いたがる。

あまりにもノホホンとしているので一枚、カシャッ!

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ゴリラの鼻くそ!

091016001 10月に入って台風も来たけれど、いい天気の日が続く。風も気持ちいい、最高の季節だ。相変わらず忙しいのもいいが、実に久しぶりにブログを書く。また、書かないと、書けなくなるもんだな。

 とは言え、自宅で仕事をしているもので、静かに季節の緑を感じたり、小鳥たちの声を一日聞くことが出来たりと、儲からないが贅沢な時間をいただいている。

 秋は仕事も忙しいが、子供達のイベントも目白押し。運動会はあるわ、サッカーの試合は毎週のようにあるわ、バザーや文化祭などなど続き、そこへきてインフルエンザのおかげでいつ学級閉鎖になるかと、なぜか健康そのもののウチのガキどもは、ウキウキとしている。

091016002_4 091016005_2 先日、名古屋祭りのおかげで入園料がタダだったので、東山動物園に行った。今どきの動物園や水族館などは、キレイだけど入園料が高くて人がいっぱいで、飲み食いがまた高くてダメだ!なんて思っていたけど、東山動物園って大人でも500円なんだな。しかも中学生以下無料だと・・・。きしめんも安いし・・・。

091016003_2 そんでもって、動物の数も種類もとても多いのに、すごくのんびりした感じがあって、皆さんその辺に敷物を敷いてお弁当食べてて、なんか最高だった。なにより、そんな一昔前の動物園だけど、何故か臭くないし・・・。動物園って、もっと臭いだろう・・・普通・・・!

 このところ、動物関係の仕事が続いているもので、建物にもとても興味がわく。見えないところで、いろいろな仕掛けや工夫が見える。動物の糞尿とか、下水や浄化槽に流してはいけないハズだけど、この大量のそれは、どうやって処理するんだろう?

091016004 と、考えていると、【ゴリラの鼻くそ】が売っていた。そんなこと考えていたから、買う気にはならなかった・・・。なかなか美味いらしいね・・・?・・・。

 動物園の入り口の前にスーパーがあって、帰りにジュースを買えと言われて、そんなら自販機よりスーパーの方が安いからと、そのスーパーに入った。これが、本当に安い!何で街中のスーパーって、安いんだろう?パンに付けるクリームチーズなんかも極安で、買い込んでしまった。ゴリラの鼻くそ買わなくて良かったな・・・。

 

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