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無関心・・・でも大変なことですよ。

090907008 昼間はまだ汗ダラダラだというのに、朝の公園のすがすがしいこと。小学校が近いからなのか、年配が多い住宅街だからなのか、普段はあまり人がいない公園。この日の朝は、その年配の方々のキャッキャッという声がよく聞こえる。

 9月1日が防災の日。そして全国の多くの地域で、9月6日の日曜日に防災訓練が行われた。我が地域でも、毎年いくつかの自治会合同で防災訓練が行われる。

 防災訓練は、地域の単位として自治会単位で行われる。ウチの近隣の自治会には皆、すでに防災隊なるものが自治会の中にあり、そこでご尽力なされている方々の先導で行われている。

 我が自治会では、今年やっと防災隊を発足させたばかり。前に書いた理由で、防災隊メンバー募集に手を挙げたので、今年からはちょっと頑張ろうなんて思い、娘と一緒に参加した。

090907001 朝8時半、いろんな所でサイレンが鳴りだした。今日は真っ青な快晴の空。緑の濃い公園にくるだけでもホントに気持ちが良い。

 しかし、まっ、想像通りというか、集合場所の青葉台公園には、お年寄りが30人ほど集まっただけ。確か3自治会合同だから、住民は少なくとも1000人以上はいるだろうに。

 公園から見えるお宅では、ご主人がお庭でボチボチと庭作業をしているが、バタバタと騒がしいハズのこちらを一瞬たりとも振り向きもしない。かかわってはいけないもの・・・・・とでも思っているのだろうか。

090907003 ちなみにそのお家は、盛り土を古くさいケンチブロックで押えた地盤の上に建てられているから、大きな地震でも来たら、まっさきに崩れ落ちるな。教えてやるまい・・・。

 しかし、防災訓練といっても、別に消火器での消火活動の疑似体験1つするわけでもない。もともと年寄りが数名しか集まらないとわかっているので、非常食のお米の炊き出しをやるだけである。防災訓練に関心のない住民も問題だか、「人々を招集して、集まって行うべき事を考える方々」の平和ボケにも、大きな問題がありそうだ。

090907004 炊き出しは、2種類のゴハンを作る。一つは既製品の備蓄用五目ごはん。アルミパックを開封し、お湯を入れるだけ。なんと水を入れても出来る。少し待ち時間が長いだけ。

 もうひとつは、専用のポリ袋に無洗米を水に浸したものを入れ、水を入れ、空気が入らないように口を縛り、沸騰したお湯に入れる。30分くらいかかるだろうか。思ったより長い時間を掛けるが、とても美味しい御飯が炊け上がる。

 感想を言えば、そんなに緊急時にお米のご飯が食べたいのか、日本人!という気もした。しかし、お米とは、比較的備蓄し易いものであるから、お米を炊くというのは必要なことなのか・・・。

090907006090907005_2 前者のアルミパックを開封して水を入れれば出来るごはんというのは、やはり関心する。味も付いているので、食べやすい。

 後者の、ポリ袋に御飯を入れてってのは、なんだかよくわからない。有事に火が必ずあるのか・・・?そのまま鍋でご飯を炊いてもいいじゃないか?疑問が湧く。まぁ、一人分というのが確実にわかるから、配給はやり易いのかな。有事には、こういう事でも大きな問題がおきるようだし。とは言え、人数分の備蓄があればの話だが・・・。

 いろいろ思う事はあったが、意見を言う場でもなかったし、この歳で一番の年少者でもあったし、おとなしく五目ごはんをいただいた。集まった皆さんは、本当に一生懸命作業をしていらっしゃった。一部のお年寄り達で出来る事を、キチっとしていただいたんだと思う。

090907007 しかし、防災隊のメンバーとしては、これから少し考えなおさなければならない事がたくさんあった。まずは、なんといっても【無関心】。サイレンが鳴っても誰も家を飛び出さない。オオカミ少年じゃないが、本当の一大事が起こったとき、皆はどうやって家族を守るのだろう。

 ある調査では、台風や地震で避難勧告がでたとして、ちゃんと避難すると答えた人は、ホンの一握りとか。

 さて、ここで、問題①。あなたは会社員。会社にいる。地震直後、交通は完全にマヒ。家族と連絡がとれず無事かどうかが気になるが、部下の安全の確保を優先すべき責任もある。会社に残るか、家に帰って家族の無事を確認するか?Yes(会社に残る)、No(家に帰る)。

 問題②。あなたは、家族と同居している住民。未曾有の大地震によりコンビナートで火災発生。市外から消防車が続々と駆けつけている。気がつくと隣家でも火災発生、我が家に燃え移りつつある。そこに消防車のサイレンの音が近づいてくる。あなたは、消火のために消防車を止める?Yes(止める)、No(止めない)。

090907002 これらは、最近通っている防災大学(セミナー)で出された問題。答えはない。答えは人により違う。その答えの理由も人それぞれ。自分が当たり前だろうと思った答えに、全く反対の意見を言う人がいる。話し合い、自分と違う意見を聞き、理解する努力をし、そしてまた話し合うというのが主旨。

 重ねて言うが、答えはない。答えは、その人が抱える環境により違う。ただし、浮き彫りになるのは、皆の危機感の薄さか・・・。こんなセミナーに参加するような人でも、どうしても、本当に大災害に会うのは自分ではないらしい、・・・ブツブツ・・・。

 この問題の続きは、もうちょっと考えさせられるので、また次回に・・・・・。

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