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2009年8月の3件の記事

政策 と 制作

 夏休みなんて無い。土日だってあるような無いような・・・。それが街の小さな設計事務所の実態・・・。夜も遅いし、収入少ないし・・・。トホホ・・・・・。

 とはいえ、そう眉間にシワを寄せるようなことでもない。時間は自分で決められる。

090831002 今日は子供達の夏休み最後の日。もちろん私は仕事であるが、事務所併設の自宅では、いつにも増して、子供達の暴れまわる声が聞こえる。そういう仕事場もいい。

 仕事が山のようにあるとは言え、今日までは、なんとなく私も半夏休みモードでもあった。いつでも子供達と話ができたし、31日のサイティワンの日のアイスも食べたし・・・。

 しかし実は、私には夏休みの宿題まであったのだ。それも、ガキのころと同じように、ギリギリまでやるのを忘れいた。

090831003_2 幼稚園のバザーで、【手作りバス】が作られる。去年だか一昨年だか、妻がバザーの木工担当の時に考え出した物。四角い木片に絵を描いて、足もとに穴をあけ、竹ひごを通してタイヤをつける。これだけで、素晴らしいバスが出来る。

 これが結構人気で、すぐに売り切れる。今年も有志達の木工班が制作。今年は色付けも妙に丁寧で、店で売っている商品の様。でも、妻は今年は担当していない。なのに、7月の終わりに【宿題】といって私のところに運ばれてきた。宿題は【穴あけ】。なぜ私なのだろう・・・?

 確かに、まっすぐ穴をあけるのは難しい。しかも、今までは大工が余った木材を四角く切ってくれていたんだけど、今年のはよ~く乾燥したヒノキのキレ~イなの。力も必要で、父兄の女性陣では無理ってことか・・・。

 と言っても、我が家にも特別な機械があるわけでもないから、ただただ手作業。一人で・・・。節もあったりする。大きな固定式の機械ならよいが、小さなドリルでは簡単に節には穴があかない。自分で絵まで描いていれば、そこらへんの事も考えるんだがなぁ・・・。

 そして夏休みの宿題が、夏休み最後にようやく終わりました。昔から同じだ・・・!

090831001 その日、妻のお店の棚も作りました。小物を置く棚と、リネン布を掛ける棚。なかなかいい具合に仕上がり、妻が丁寧にペーパーを掛けて出来上がり。なんか、とてもいい半日になりました。制作するのって楽しいね。瞬間、無心になれて。まっ、仕事は進んでないが・・・。

 昨日は選挙。小学校の体育館の前に列が・・・。初めて選挙で並んだ。

 結果は、圧勝。でも政策で戦った選挙なのか・・・。マニュフェストなんていう難しいものを何%の人が読んだのか。読んで理解して、納得して選挙したした人は少ないんじゃないかな。

090834004 でも、相当の多くの人が同じ判断をした。別に集団心理で皆が同じ方向に走ったわけではないように思う。ただ、変えなきゃならん、っと、皆が思ったんだ。

 ここで前の選挙と同じように、「結局前の方がよかった」、なんて無責任な事を言ってはいけないよ、日本人。新しい事をするには必ずリスクがあるんだ。どんな事でも同じ。チャレンジすれば、良くも悪くも変化する。良く変化したものを喜び、悪く変化したものは、再度変化を考える。

 政策と制作を掛けて文章を作ろうとしたけど、うまく出来なかったな。まっ、そんな事もあるか、・・・ブツブツ・・・。

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強がっているんだよ、でも・・・

繋がってたいんだよ。

あなたが まだ好きだから・・・・・。

愛せなくていいから。

ここから見守っている。

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福山雅治。何が違うんだろう。

1969年生まれ。40歳。O型。180cm。71kg。

少しずつ違うか・・・。でも、まぁ、ほとんどいっしょじゃないか。俺の方が体重軽いし・・・。

唄もうまいんだけどな・・・。まっ、アリスしか歌わんけど・・・。

話が面白い。これは素晴らしい。がんばらにゃいかん!

今日、CD借りた。同年代の男に、コイツはすごいや!と言われたい、・・・ブツブツ・・・。

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南スペインの画家 イシイタカシ

090805001_2 勝手に紹介したい。私の大好きなスペインを描く素晴らしい絵描き。石井崇さん。

 アンダルシーアのグラナダの南側にあるシェラネバダ山脈。標高は3000mを越える。シェラはスペイン語で「山脈」。ネバダは「雪でおおわれた」と言う意味。まさしくあの暑い南部スペインで、夏でも雪に覆われた山。雪解けの水はグラナダの繁栄がよくわかるほど豊富で、ミネラルたっぷり。

 その南面に広がるアルプハーラ地方。そこにある小さな小さな村、フェレイローラ。この人はここに住んで、大好きな絵を描き続けている。

090805003 勝手に絵や写真を掲載します。まぁ、会った事がないわけではなく、師匠・永川玲二氏の関係でセビージャでもカディスでも何度もお会いしているし、アルプハーラのお宅にも泊めていただいたこともある。・・・とは言え、10年以上も前の話だから、石井さんは覚えてないだろうけど・・・。このブログによって1円たりともお金を稼ぐことは無いので、許してください。

 スペインに行って、スペイン好きを豪語し、いろんなスペイン名物の話をする事が出来ても、所詮それは上辺だけのスペイン。何々地方ではどんなワインあって、どんなパンがあって、どんなタパがあって、どんな食べ方をして・・・。この地方では石積みの建物が多くて、この地方では土を腐らして乾燥レンガ状にして木の骨組みを利用しながら積み上げて・・・。

 スペインを知っていく上では、こういう知識をどんどん頭に入力していく事は大事なことで、楽しいし、いろんな事を知った気分にもなるし、ちょっと理屈を知っていた方がハモン・イベリコと一緒にスペインワインを楽しむ時にはとても美味しく頂けるんだろう。けれども、でもやっぱりそれだけでは本当のスペインの姿はわからない・・・。

090805005090805006_2 住まないと・・・。住んで、住む事を楽しんで、住む事で苦労しないと・・・。本当のスペインは見えてこない。

 石井さんも、渡西してもう35年目になるのかな。私が初めてお会いした頃は、それでも20年は住んでいると言ってたっけ。ちなみに永川玲二氏は、その10年前にシベリア鉄道で渡西している・・・。

 先日また石井さんの著書を読んで、彼がその長い年月の中で、いかにスペインを理解し、大好きでいられるのか、またわかったような気がする。

 もともと大金持ちでもない限り、いきなりスペインに乗り込んで長い時間滞在しようとしても簡単ではない。私もそうだったからよくわかる。ビザの問題もあるし、それ以上にお金だって必要だ。

 石井さんは、ヒタノ(ジプシー)を使って、村祭りまわりのテキヤまでやって突き進んだ。ヒタノという文化は、簡単に書けるようなことではないが、フラメンコのようなスペインを代表する文化を生んだ人々なんだけれど、反面、差別・迫害の歴史もあり、なかなか難しい人たち。一人一人の個人はとてもハートが熱く、気持ちの良い人が多いけど、彼らと一緒に仕事をすることはそれなりにリスキーでもある。その彼らを使っていくんだから、石井さんはスペインの真髄を、ほんとよーく理解しているんだろう。

090805007_2 スペインの大地を踏み15年ほどで、アルプハーラの村フェレイローラに巡り合い、定住の地を見つけ出す。そして、今年で村民として20年が過ぎたはずだ。

 とは行っても、スペインのド田舎の町だからね。アジアからの外国人が、この土地に根を張って生きていくという事だけでも、スペインを表から裏からよく知っていないと出来ない。

 それはどの町でも同じことだよね。私も生まれ故郷を離れ、四日市と言う街に流れてきて、ここに家を建てた。アパート暮らし・サラリーマンだった時は何も感じなかった。ただ住民票がここにあるだけ。

 しかし、土地を手に入れ、その土地の人になろうと決意した日から、どうやって心の底から四日市人になれるのか、どうやって四日市人と認めてもらえるようになるか、常に悩み行動している。

090805002 これは簡単にはいかない。町内の大掃除では人一倍草抜きを頑張っているし、自治会の防災隊のメンバーにも入った。いやそれだけではない。この家を設計する時から、この土地はこの地域にとって、今までどういう役割を果たしてきたのかという事を一年考え、その役割を壊さない、さらに持続していくことが出来るような建物・外構を設計したつもりだ。

 それでも、まだまだわからないことだらけだ。まだこの街にきて6年と少しか・・・。石井さんには及ばない・・・。

 石井さんの絵。スペインの街を、田舎を歩いた人ならわかると思う。そこにある【生】や【生活】が見えてくるようだ。単純にかわいらしいだけの絵ではない。村人が長い長い時間・歴史の中で培って生まれた結果の形が、浮き出しているように見える。褒め過ぎか・・・!?

090805004 写真の山の中の白い村は、フェレイローラの近くのカプレイラ村。山の中といっても、日本のそれとは違い、針葉樹に囲まれたっといった感じではない。水も素晴らしいが、お陽さまの恵みも素晴らしく、野菜もフルーツも最高の物ができる。本気で旨い!

090805008 彼の家のキッチンが良い。カッコいい・・・!スペインの田舎家で、ただでさえ味わいがあるんだけど、部屋の中央に絵のようなコンロがある。庭の畑で採れたばかりの野菜達を、井戸水でザバっと洗い、ここでサっと調理する。冬は暖炉でじっくり調理もいい。実は私の考える理想のキッチンがここにある。この絵だけでは、なかなか説明できないけど・・・。

 写真に写っているロバは、石井さんのところにいたプラテーラ。プラテーラは名前。アンダルシアの偉大な詩人ファン・ラモン・ヒメネスさんが書いた「プラテーロとわたし」という叙事詩の中で、プラテーロというロバとの友情の話なんだけれども、そこから取った名前らしい。女の子だから、プラテーラ。

090805009_2 最後に、石井さんの写真。隣にいるのは、この年のミス・スペインになったハポンさんという女性。スペインには、ハポンという苗字をもった人がいる。ハポンはジャパン、日本という意味。実は、昔、伊達政宗が派遣した支倉常長率いる遣欧使節団の子孫と言われる一族がいる。ケッコウたくさんいる。なんとこの年(96年くらいかな?)、ミススペインになってしまった。遠くで血がつながっていると思うと、ちょっと嬉しい・・・。

 これは97年だった思うんだけど、たしか初めてハポンさん一族がセビージャに集まりパーティを催した時の写真で、永川先生の関係で私も手伝いに呼ばれた。実は私がカディス大学に聴講生として潜り込んだ時、ハポン一族の代表者的な人でカディス大学の教授をやっていらっしゃる方にいろいろお世話になったのでした。一眼レフのカメラでいろいろ写真を撮ったハズなのに、なぜかこの写真しか残っていない。ハポン一族の大事な資料になったのにね。

 こういう時に一緒に写真を撮れないのが、まだ20代だった私。ちゃっかり人に写真を取らせて、「送ってくれよぉ!」と言えるのが、バリバリ50代だった石井さん。私からブレザー借りて着てるくせに・・・ブツブツ・・・。

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