男達の牛丼
いそがしい、いそがしいと言ってはいけない。そうやって気持ちがうわずっていると、なんか困った事が起こるもんだ。
仕事のオーバーブッキングで、このところずーっと休みがなく、朝から深夜まで働いている。と言う事は、家の事や子供達のことは、結局は人任せ・・・。なんとなく気が抜けていた。
娘が落ちた。小2の娘が・・・。遊具から・・・。ボキっといってしまった。肩が・・・。
先週の土曜日だった。うまく近くの整形外科が開いていて、レントゲンを撮ったら、ボキっといっているとの事。しかしこれが、簡単に治療というわけにはいかない・・・。土曜だからである。
手術が必要。市立病院を紹介される。しかし、今日行ってもダメだという・・・。ンっ!?
土日は手術を行う先生が休み・・・。専門の麻酔の先生も休み・・・。
とはいっても、世界の代表的先進国の日本。土日だって祝日だって、救急患者は山のようにいるだろう。整形外科なんて、土日の方が救急患者は多いんじゃないか?
そんなもんでもないらしい。先進国だから大丈夫だって言うこと・・・。確かに変わりの先生はいるが、技術に差があるため、術後の後遺症等が心配と・・・。紹介状を書くから、月曜の朝一に行きなさい・・・。
本人の痛みや親の心配をすぐに解消するようには、世の中は簡単には出来ていない。医者の判断は、「折れた骨はこのまま安静にして、明後日まで我慢した方がいい・・・。」
その晩も翌日の夜も、娘は一晩中痛がっていた。
昼間はあまり痛がらない。おそらく安静にしていれば激痛と言うほど痛くはないのだろう。ただ、事故の精神的ショックと、一日中ずーっと痛みがあるという経験が初めてで、その不快感で苦しいんだろうと思う。
月曜は朝一で病院へ。2晩も苦しんだ娘を少しでも早く楽にしてやりたい。出来るものなら、その痛みをすべて代わってやりたい。ずっと40肩で苦しんでいるんだ。この痛みが10倍になったところで、痛がる娘の苦悩が和らいだらそれでいい。
簡単にはいかない。月曜の病院はごった返している。診察が終わるまでに、3時間くらいもかかったか。
それで聞いた結論は、「手術は明日。整形外科の手術日は、火曜と○曜と○曜に決まっていますから・・・。」
別に、怒ったりはしなかった。いや、怒らないように努力していた。ただ、幼い子供が手術が必要な程のケガをして、それが実際に手術が行われるのは4日目になるなんて・・・、すんなり納得が出来なかった。
パタゴニヤの山の中でケガをしたんじゃないんだぞ・・・。日常生活する人口30万の街中で起こった事故なのに・・・。
医者の判断は正しい。今回の骨折は、慌てて無理やり手術をするよりも、技術の確かな人々の手で行われなければならない。経験豊富な医師達の判断として、4日目の手術となったのである。
担当医は、冷静に丁寧に、真心をもって診察・手術・治療をしてくださった。世話をしてくださった何人もの看護師さんたちも、とても親切で愛情のあるお仕事をしてくださり、2泊3日の入院も、快適(?)だったと思う。
これまでも複数の医師や看護師さんと話をしてきて、皆さんすごいなと思う。まさしく人の命を預かる仕事。非常にハードな仕事にもかかわらず、誰一人として、いい加減な仕事をする人はいなかった。
病院や医療システムなどに問題があるんだろうと思う。新聞を賑わす医師不足や国費の医療への負担額の問題。普段健康すぎて実感がなかったが、やはり我々の生活にとても身近な問題である。
昨日、国保の今年の金額の決定額が来た。高いなぁ、と毎年思うが、今年は文句が言えないか・・・。
事故の時、実は私は仕事で名古屋いた。まだまだ未熟でいただく仕事をうまくこなせず、家族には非常に迷惑を掛けている。
2泊3日の入院も、ずっと妻に付き添ってもらった。他の子供達の飯ぐらいちゃんと栄養のある物を作ってやらないといけないのに、スーパーの総菜寿司と、頂き物のパンと、すき家の牛丼で済ませてしまった。すまない。
唯一の心の救いは、すき家の牛丼で息子2人が非常に盛り上がってくれたことである。そんなに旨いか・・・。3人で1060円。安くついた・・・。
早く良くなりますように・・・!
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