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2009年7月の3件の記事

体力勝負

090727002 よくこの暑いのに、一日中サッカーが出来るなぁ・・・と感心する。

 息子が泊りがけで豊橋で行われたサッカー遠征に呼ばれた。5,6年生主軸の試合なので、4年生で呼ばれた事がとても嬉しい。呼ばれた事が決まってから、ずーっとその話ばかりであった。

 残念だけど、仕事が忙しくて応援に行けないんだ・・・、っと、何度も言っておいたんだけども、実は行きたくて仕方がないのは親の方・・・。

 妻と他の子供達は一緒に泊まりで参加する予定だったんだけども、娘の骨折のために、さすがに応援をあきらめていた。しかし土曜の朝、息子を集合場所に見送ったら、みんなホントに一緒に行きたそうな顔をしている・・・。父ちゃんが車を出してくれたら、一日だけでも応援にいけるんだ・・・。

 重複したした仕事をこなすため、毎晩深夜まで図面を描いているのだが、今日も頑張れば、日曜の昼間の応援だけは行けるかな・・・っと、ちょいと無理な計画を立てる。土曜日の仕事は、ホントによく集中した。

 で、半ば強引に、日曜の朝一から豊橋へ。久しぶりに日差しが痛い。もともと真っ黒な息子の顔が、さらに真っ赤になっている。そんな中で、よく走っている。昨夜は睡眠時間も短かかったハズ。おーい、ばてるなよ・・・!

 健闘むなしく、全敗。まぁ、それは仕方がないとしよう。理由はいろいろあるんですよ・・!でも、ホント、楽しかった様子。大好きな仲間たちと、泊りがけで大好きなサッカーだもんね。うらやましいよ・・・、ガキのくせに・・・!

 でも、負けは負けだぞ。悔しさも持てよ。辛い思い、嫌な思いをちゃんと感じてくれよ。次は勝つんだって心に誓えよ。練習を重ねろよ。見ててやるから・・・。応援するから。 

090727001 帰ってみると、私の肩から下が、真っ赤!ヒリヒリ・・・!暑かったんだねぇ。サングラスの跡が、パンダだ!

 妻はちゃんとクリーム塗って、長袖着てました。気づかなかった・・・。一緒に盛り上がっていたのに、実は冷静・・・。そして私に、「バっカじゃないの~!」って・・・。

 夏の太陽は、今年も我が家にいろんな思い出を作ってくれます。

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男達の牛丼

090718000_2 いそがしい、いそがしいと言ってはいけない。そうやって気持ちがうわずっていると、なんか困った事が起こるもんだ。

 仕事のオーバーブッキングで、このところずーっと休みがなく、朝から深夜まで働いている。と言う事は、家の事や子供達のことは、結局は人任せ・・・。なんとなく気が抜けていた。

 娘が落ちた。小2の娘が・・・。遊具から・・・。ボキっといってしまった。肩が・・・。

 先週の土曜日だった。うまく近くの整形外科が開いていて、レントゲンを撮ったら、ボキっといっているとの事。しかしこれが、簡単に治療というわけにはいかない・・・。土曜だからである。

 手術が必要。市立病院を紹介される。しかし、今日行ってもダメだという・・・。ンっ!?

 土日は手術を行う先生が休み・・・。専門の麻酔の先生も休み・・・。

 とはいっても、世界の代表的先進国の日本。土日だって祝日だって、救急患者は山のようにいるだろう。整形外科なんて、土日の方が救急患者は多いんじゃないか?

090718001_2 そんなもんでもないらしい。先進国だから大丈夫だって言うこと・・・。確かに変わりの先生はいるが、技術に差があるため、術後の後遺症等が心配と・・・。紹介状を書くから、月曜の朝一に行きなさい・・・。

 本人の痛みや親の心配をすぐに解消するようには、世の中は簡単には出来ていない。医者の判断は、「折れた骨はこのまま安静にして、明後日まで我慢した方がいい・・・。」

 その晩も翌日の夜も、娘は一晩中痛がっていた。

 昼間はあまり痛がらない。おそらく安静にしていれば激痛と言うほど痛くはないのだろう。ただ、事故の精神的ショックと、一日中ずーっと痛みがあるという経験が初めてで、その不快感で苦しいんだろうと思う。

 月曜は朝一で病院へ。2晩も苦しんだ娘を少しでも早く楽にしてやりたい。出来るものなら、その痛みをすべて代わってやりたい。ずっと40肩で苦しんでいるんだ。この痛みが10倍になったところで、痛がる娘の苦悩が和らいだらそれでいい。

 簡単にはいかない。月曜の病院はごった返している。診察が終わるまでに、3時間くらいもかかったか。

 それで聞いた結論は、「手術は明日。整形外科の手術日は、火曜と○曜と○曜に決まっていますから・・・。」

 別に、怒ったりはしなかった。いや、怒らないように努力していた。ただ、幼い子供が手術が必要な程のケガをして、それが実際に手術が行われるのは4日目になるなんて・・・、すんなり納得が出来なかった。

 パタゴニヤの山の中でケガをしたんじゃないんだぞ・・・。日常生活する人口30万の街中で起こった事故なのに・・・。

090718002 医者の判断は正しい。今回の骨折は、慌てて無理やり手術をするよりも、技術の確かな人々の手で行われなければならない。経験豊富な医師達の判断として、4日目の手術となったのである。

 担当医は、冷静に丁寧に、真心をもって診察・手術・治療をしてくださった。世話をしてくださった何人もの看護師さんたちも、とても親切で愛情のあるお仕事をしてくださり、2泊3日の入院も、快適(?)だったと思う。

 これまでも複数の医師や看護師さんと話をしてきて、皆さんすごいなと思う。まさしく人の命を預かる仕事。非常にハードな仕事にもかかわらず、誰一人として、いい加減な仕事をする人はいなかった。

 病院や医療システムなどに問題があるんだろうと思う。新聞を賑わす医師不足や国費の医療への負担額の問題。普段健康すぎて実感がなかったが、やはり我々の生活にとても身近な問題である。

 昨日、国保の今年の金額の決定額が来た。高いなぁ、と毎年思うが、今年は文句が言えないか・・・。

 事故の時、実は私は仕事で名古屋いた。まだまだ未熟でいただく仕事をうまくこなせず、家族には非常に迷惑を掛けている。

090718003_2 2泊3日の入院も、ずっと妻に付き添ってもらった。他の子供達の飯ぐらいちゃんと栄養のある物を作ってやらないといけないのに、スーパーの総菜寿司と、頂き物のパンと、すき家の牛丼で済ませてしまった。すまない。

 唯一の心の救いは、すき家の牛丼で息子2人が非常に盛り上がってくれたことである。そんなに旨いか・・・。3人で1060円。安くついた・・・。

 早く良くなりますように・・・!

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子供のこころ、親のこころ

090704001_2 7月は、【竹筒ようかん】がよく売られる。夏に涼を与えてくれるその味わいは、何となくうれしい。

 そのようかんの竹筒と割りばしで妻が作った水鉄砲。割りばしの先には、穴があいて履けなくなった息子の靴下の切れ端が輪ゴムで巻いていある。

 手作り感満天で楽しそう。作る時の苦労も目に浮かぶし、目の前で母に作ってもらったものを、「ハイっ!」と言って受け取った時の、その喜んだ顔も良い。

 写真の隣は、昨日長男が持って帰ってきた学校の教材で使った水鉄砲。どうみても、大人の目には竹筒の水鉄砲の方がよく見える。でも、子供達にはこちらも人気。飛び出る水の勢いも違うし、入れた水がこぼれ出す事もない・・・。まぁ、教材だからメモリもあったりして、用途が違うけど・・・。

090704003_2 でも、そんな事ではなく、やっぱり人により良いと思うものは違うんだなと思う。特に子供達には、なんとなく新しさを感じる物の方が人気があるかな。

 かく言う私が子供の頃、昭和の申し子といっても高度経済成長のど真ん中、水鉄砲はプラスチックだった。いくつかブリキのおもちゃもあったが、手作りの木のおもちゃなんてあんまりなかったな。だいたいこの時代の超多忙サラリーマンのオヤジが、何かを作ってくれた覚えなんてほとんどない・・・。

 とは言え、なんでも買い与えてくれる親でもなかった。会社から“わら半紙”や印刷前の包装紙をいっぱい持ってきて、ハサミとホチキスとセロテープを渡された。「作れ!」と言う。友達の中で、ミニカーもメンコもスーパーカー消しゴムも、もっとも保有数の少ないガキだった。

090704002  それが結果的に良かったの悪かったのか、今は、手作りおもちゃが大好きになってしまった。機会があれば、子供達のために、何か手作りおもちゃを作ってやろうとする。

 子供にとってそれがありがたいのか否なのか・・・、そりゃちょっと良くわからないが、でも手作りのおもちゃには、必ず【心】がある。少々使いにくくても、すぐに壊れて修理ばかりしていても、その子だけのために、その子の喜ぶ顔を想像して作ったおもちゃには、必ず【心】がある。

 プラスチックのおもちゃの材料をプレス機に入れるとき、作り手は子供達の喜ぶ顔を想像するのだろうか。オフィスビルの開発室で、サンプラーと呼ばれる子供達。彼らは、そのおもちゃが作られるその瞬間は知らない。出来た商品の結果として遊ばされる。(企業で樹脂のおもちゃを心をこめて作っている人もいるだろうから、失礼な事ばかりは言えないけど・・・。)

090704004 何を作ろうかなと考える姿、どうやって作ろうかなって悩む姿、不器用かもしれないけど、それでも少なくとも子供が自分で作るよりは上手いって事。

 それらを子供の目の前ですべて見せてあげられたら、すばらしいおもちゃが出来ると思う。【心】がその【おもちゃ】を通じて、ちゃんと子供達に伝わると思う。

 建物だって同じだろう。規格化された商品を右から左へ流して、これだけ安く出来ました、お手入れの必要がありません・・・って、それで良いのだろうか・・・。

 【考える人】【作る人】の苦労と悩みが、【心】として【使う人】に伝わってほしい。完成されたものを受け取るんでなくて、受け継いだものを、じっくり時間を掛けて自分で熟成させてほしい。規格化された長期優良住宅なんて、クソくらえだ!

 まぁ、それも、人によっていろいろ考えは違うからね。安くて手間の要らないもの作ってくれ言われたら、それまでか・・・・・ブツブツ・・・・・。

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