GM破綻 あぁ、あこがれのアメリカが
今朝の朝日新聞にあった写真を見て、どうしてもデジャブというか、前に見た景色のような気がした。古い写真をゴソゴソとひっくり返し、「おぉ!」っと言う一枚を発見。
おんなじ場所の写真をとったよ。偶然に!20年も前に!しかも車で一人で走行中に!
変なこと覚えているもんだ。人間の記憶力ってすごい。(普段は昨日会った人の名前も思い出せないのに・・・)
変な感動だね。たまたま撮った写真で、人も写ってないから、今までじっくり見た事なんかないのに。
新聞の写真は70年。私がこのラスベガスを訪ねたのは89年の冬。若干、建物が変わっている。
GMの破たんに関するコラム。昔のアメリカは、何もかもが新しくて素晴らしくて良かったねぇ・・・、ってことを言いたい写真だろうな。
20数年前、19歳で初めてアメリカに降り立った。すでに日本は、いろんな意味であこがれの国アメリカを追い越し、世界の超先進国となっていたんだけれども、見るもの感じるものは何もかもがすごくて、新しくて、感動で震えたもんだ。よく見れば、右も左もド田舎なのにね。
ブルース・スプリンクスティーンに感動して、ジョンクーガー・メレンキャンプやブライアン・アダムスを口ずさみ、エアロ・スミスとカンズで頭を振り回す。皮ジャンとリーバイス、トニー・ラマのブーツとレイバンのサングラス。星条旗がカッコイイと思った。完全にアメリカかぶれのガキンチョだった・・・。
生まれて初めて買った四ツ輪がポンティアック。先に渡米していた親友がマスタングかぶれになっていたんで、それなら俺はって、大好きな映画【トランザム7000】でバート・レイノルズが操る【ポンティアック・ファイヤーバード・トランザム(6.6リットル)】を探した。イーグルマスクと言われた、あの名車だ。
結局はお金がなかったんで、ランク下の5リットルのファイヤーバードを買った。もちろん中古。でも、ボロだけど大好きで乗りまくった。
シアトルを拠点に、西海岸はいろんな所を走った。ラスベガスは帰国間近でカリフォルニア、アリゾナ、ユタ辺りを周った時。
いまどきこんな車は無いわなぁ。無駄だらけ・・・。デカくて、燃費悪くて、視認性最悪で後ろなんて見えやしない。真っ赤な内装の車なんて、信じられるか・・・って感じ・・・。
まぁしかし、車なんてそれが楽しかったんだ。金額じゃないけど、【贅沢】っていう麻薬でウカれてた。今じゃ、「次買う時は絶対ハイブリッドだぁ!」なんて言っている。まぁそれも今の心を満足させる【贅沢】か・・・。世の中のためには良いことだけど・・・。
そんなポンティアックが無くなってしまう。GMさんも、名実ともに(?)国の支配下になって、売れそうなブランドだけ残して、ダメ男君たちは遂にポイっ。
まぁ今となっては、いい車を作っているわけでもないし、現代のアメーリカンの姿はセンス全くなしで魅力なんて感じないが、歴史ってやつが好きなのが人間。ひとつの身近な歴史が無くなると思うと、ちょっと胸が熱くなる。
GMさんは生まれ変わるのか。正直、いち片田舎の日本人としては、そんならもうアメ車なんていらないや、って思ったりして・・・。
雇用とか、アメリカの威信とかいろいろあるんだろうけど、ちいちゃな車なら、日本車乗ろ!日本車いいよ、しっかりしてて。いろんな事考えて作ってあるし・・・。
そのうち日本車も歴史の上からなくなる日が来るんだろうか・・・ブツブツ・・・。
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