チェーンソー
久しぶりにチェーンソーを振り回した。別に白いマスクをかぶってチェーンソー片手に人を追いかけまわした訳ではない。もちろん、薪になる木の伐採に行ったのである。来年用のね。
今回の薪集めは、比較的楽ちん・・・(?)。訳あって伐採された木が田舎の川沿いに山積みされている。それらをカットして、車に積み込んで帰るだけ。・・・・・って、慣れていればササっと楽チンに出来るんだろうが、しかし今日も私は、筋肉痛に悩まされている。
チェーンソーをかける。春以来、メンテナンスもしていない。こういうところが俺のイカンところだよなぁ。少なくともガソリンとオイルを抜き取って、ゴミや油程度は拭き取ってやるべきだった。忙しさにかまけて・・・。
久し振りに会った仕事人N氏は、現場に着くと、一息つくでもなく自慢のハスクバーナのチェーンソーを自在に操って切り出しをしている。俺ときたら、刃も研いでないもんだから、そこでいきなり10分のロス。・・・・・役に立たない男だなぁ。
さぁ、エンジンを掛けよう。簡単には掛からんだろうなぁ。・・・って全然掛からんではないか。100回はスターターの紐をひぱった。とても寒い朝で、この辺りは今朝は-5℃くらいまで下がったようだが、まずそこで大量の汗が噴き出た。
山積みされている切り倒された木をカットするだけと言っても、木には枝がある。しかも、規則正しくは生えていない。その山は、無数のまだ生きた枝と葉に埋めつくされ、本当に欲しい幹の部分はそう簡単に出て来てくれない。 引っ張り出すたって、その無数の枝葉が絡みあいビクともしない。だいたい生の木は非常に重い。運動不足の「か細い腕(?)」で格闘することになる。
チャーンソーは使い方次第ではとても危険な道具ではあるが、両手をしっかり持って慎重に使えば、そんなに難しい道具ではない。刃をよく研いで、手入れをちゃんとやっていれば(!)、ちゃんと木が切れるように作ってくれてある。難しいのは、そのふわふわの山の上によじ登り、枝葉をカットしながら、目的を達成することだ。
こういうとき、道具の大切さがよくわかる。足先に鉄芯入の長靴を履き、サングラスは欠かせない。長袖のシャツは当然だが、本当はヘルメットくらいするべきだろう。今回は一度、引っぱり出した幹の部分が暴れて、頭をゴツンとやってしまった。ニットの帽子のおかげで助かった。
さて道具。別に【木こり】じゃないんで、個々の道具にそんな凝っても仕方がないない。・・・・ないんだけれども・・・・、俺のチェーンソーは小さくて役に立たないなぁ・・・なんてね。人の道具をみると、隣の畑は肥えて見えるって感じで・・・。
今日のメンバーは5人。NさんはHusqnarna(ハスクバーナ)社製の65cc、刃の長さ45cmくらいある立派なもの。他の3人もHusqvarnaかSTIHL(スチール)社のチャーンソー。俺は昨年、お金がないのに慌ててカーマホームセンターで買ったしまった、リョービの33cc、35cm(刃の長さ)のかわいい物。皆が直径30cm~40cmの幹をガンガンとカットしている横で、私の低馬力のチェーンソーでは、サクッとカット出来のるは、せいぜい25cmくらいか。悔しい・・・。欲しいなぁ~って。
次の目標は、やはりこれだな。しかし、せっかく石油代や電気代の掛からない生活をしているのに、道具に大金を掛けていたら意味ねぇなぁ。いや、これはスポーツですから。ちゃんと筋肉痛にもなりますし。
・・・・・なんて毎日考えながら、今日も事務所でダウン着こんで、分厚い毛布を足に掛け、足元に湯たんぽおいて、午前中は暖房掛けないぞ!という決めごとを守って働いている。
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