ひとつづつ出来ていく。
ひとつ店舗ビルが完成。といっても今回は、図面を引いただけ。完全に下請けの図面屋さん。大きさも仕様もすべて決まっていて、設計らしい設計は全くしていないので、感慨一入(カンガイヒトシオってこんな字を書くんだ・・・)という訳でもないけれど、しかし自分が携わった建物が世の中に形として現れるというのは、何度経験しても嬉しい!いやホント!
このビルの工事、なんと2か月ちょっとで出来てしまった。作った人は偉い!建物の大小に関わらず、2か月で作るってのは、余程の段取りがいる。ホント御苦労さまでした。
去年、事務所開業前にアルバイトで、やはり工期2か月という現場の監督をさせてもらった。平屋だけど100坪あるピアノ教室で、段取りの時間もなく大変だった。もちろん休みなし。終盤は毎日深夜まで作業。しかも前面のとても大きな強化ガラスを設置する時に一枚割ってしまい、完成ギリギリまで風スースーで大変!防犯上も問題だから建物の前に車を置いて、毎日泊まり込み!冬だったもんなぁ。クロス屋さん、深夜の作業は、寒かったねぇ。
短い時間とはいえ、いや、短い時間だからこそ大変な苦労があった建物はとても愛しく、出来れば最後はピカピカに磨きあげ、しばらくそっと飾っておきたいという気持ちになっている。しかしそういう現場に限って、建物が完成する前から、施主様やら、開業後の業者さんやらが出入りする。「俺の娘にまださわるな!」なんて言えないので、皆 さんが帰ってから、掃除して雑巾で磨きあげたりする。建物が好きなんです・・・。
右上の写真は屋根を掛ける時、よく見ると、すでに壁と床の下地はすでに出来ている。普通は、屋根工事をやってから内部を作る。
右の写真は、割れる直前のガラス。黄色い吸盤がツルっと滑って下に落ち、割れた。強化ガラスは見るも無残に粉々になる。作り直しも簡単じゃなく、1週間待たされた。「俺の娘に、なにするんじゃ!!!」
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