薪ストーブの生活
我が家の薪小屋に命が戻った。金がなくても何とかなるが、冬に薪がなくなると不安で仕方がない、なんていう言葉があるらしいが、全くその通りだわ。今年は何とか余裕があるな、なんて思っていたら大間違いであった。薪ストーブ暦2年目。まだまだ新人です。必要な薪の量がわからない。用意しておいた薪は2月中ごろにはなくなってしまうとわかって、この間、山へ薪取りに行った。
業者さんに薪を売ってもらうんじゃ面白くない。せっかく【薪ストーブ】という暖房を選んだんだから、【タダ】で手に入れないと・・・、というのが我が家のコンセプト。少なくとも2シーズン目の今日までは、【タダ】の薪を燃やしてまいりました。
いつもいろんな人に聞いている。薪ありませんか?不思議な顔をする。まぁ、あんまり普通の人は持ってないわな。最近の建築雑誌に出てくるカッコいいお家には、必ずといっていいほど薪ストーブが置いてあるが、本当に薪ストーブ生活を実行するのは、容易ではない。【覚悟】と【根性】と【好き】が必要なんだ。カッコだけの薪ストーブなんて許されない!
まず薪を手に入れるところから大変。前記の通り、なかなか町の人に聞いても持っていない。山持ちの人なんか苦労せずに手に入るんだろうね。いやいやそうでもない・・・。【木】はイコール【燃料としての薪】ではないのだ。
まず、地面から生えている原木を倒さねばなるまい。原木を倒すというのは、それなりに大変である。根元をチェンソーで切ったからって、バサッと木が倒れてくれる訳でもない。枝打ちをしないと俺の欲しい幹の部分は地面までやって来てくれない。下手な枝打ちで何百キロもある原木が足の上にドッと落ちて来てもらっても困る。ケガします。使い慣れないチェンソーを振り回しながら、倒れきらない木によじ登るのも恐怖・・・。
やっと枝が取り払われた原木をチェンソーで適当な長さに切って軽トラに積み込む。積み込むたって、生木は重いからね。生でなくても重いけど。老体…いや中年体、腰痛と戦う・・・。
ウチに持ってきた生木はすぐに薪割りをしたいところだけれど、一日でそんなにやっていたら腰がもたない。数日たって腰痛が少し取れたころ、丸ノコで我が家のストーブに入る大きさに切る。チェンソーは住宅街ではうるさ過ぎて使いづらい。カットの大きさは、ウチの場合40cm前後。
それから薪割り。住宅街の真ん中で斧を振り回す。作業中は目を守るためにもサングラスを掛けているし、ヒゲ面の日も多いので、誰かが通報していないか気になる・・・。生木は簡単に割れる。木は乾燥すると強くなる。だから先に割ってから薪棚に並べる。
薪棚に並べるのは乾燥させるのが目的だから、積むというより、並べるという程度に気を使う。毎日20~30本くらい燃やすのかな。2,3日に一回60~90本を薪棚から薪ストーブの近くまで運んで積んでおく。これを忘れると、冬の早朝、寒くて眠くて仕方がない時に、寝巻き姿で薪棚まで数十本の薪を取りに行かねばならなくなってしまう。
長くなったので、次回に分けよう。
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